生理前になると体臭がいつもより気になるという声を耳にすることがあります。これってただの気のせい? それとも、女性ホルモンと何らかの関係があるのでしょうか? 池下レディースクリニック吉祥寺の産婦人科医・疋田裕美医師に聞いてみました。

「女性ホルモンの分泌と関係しています。エストロゲンに皮脂腺の活動を抑制する働きがあることと関係しているのではないでしょうか。生理周期の中で、エストロゲン値のピークは、排卵の直前と排卵後の2回あります。ピークを越えエストロゲンが減っていくと、抑制されていた皮脂腺の働きが活発になるのです。また、女性の体の中にもある男性ホルモンのアンドロゲンが、生理前の時期に増えることも原因の1つ。アンドロゲンは皮脂の生成を活発にすると言われています」

2つのホルモンの作用により、皮脂が多く分泌され、臭いの元を作り出すのだそうです。

「皮脂が直接臭うわけではなく、活性酸素と結びついて過酸化脂質になり、それが臭いの元を作り出します。また、生理前は体温が高くなる高温期でもあるため、汗をかきやすい人もいますね。汗が常在菌と混ざり合うことによっても、臭いの元を作り出します」

なお、活性酸素はストレスによって増えるとも言われているそう。また、ストレスによって皮脂腺の働きも活性化すると言われているそうなので、ストレスを溜めないように心がけることが、体臭の予防には大切ということですね。

ちなみに、活性酸素を増やさないためには、野菜や果物をたくさん食べ、ビタミンA、C、Eを多く摂取するのがよいとか。

食生活を整え、ストレスを溜めないようにすることは、健康と美容のために大切ということはよく知られていますが、体臭を予防するためにも心がけたいものですね

引用元:
女性ホルモンの分泌が関係 生理前の時期に心がけたい体臭予防法(ライブドアニュース)