生理がなかなか来ない、3ヶ月に1度しか来ないなんてことはありませんか。日々の生活に追われ、とれあえず放置している人も多いかもしれませんが、実はそれが、ホルモンの異常や排卵障害に原因があるケースも……。

今回は、婦人科を専門とする漢方薬剤師の筆者が、生理不順や不妊の原因となる多嚢胞性卵巣症候群について解説したいと思います。



■多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは?

多嚢胞性(たのほうせい)卵巣症候群とは、最近とても増えている婦人科の病気の一つです。卵胞の成長が遅く排卵されにくいことから、卵巣に成長した卵胞が複数溜まっている状態で、無排卵月経や生理不順、不妊症になりやすくなります。原因は、未だにはっきりと解明されていませんが、内分泌や糖代謝の異常ではないかと考えられています。



■多嚢胞性卵巣症候群と診断されたら……病院での対処法

病院では、排卵誘発の内服薬の服用や注射をしたり、ステロイドを使ったりします。もしくは、糖尿病と同じ内服薬を服用することもあります。原因がはっきりと解明されていないため、体質と言われ、妊娠を望む場合は体外受精を勧められることもあります。

■多嚢胞性卵巣症候群を改善するには?

多嚢胞性卵巣症候群は上記で述べたように、体質が影響していることも考えられるため完治しにくいと言われていますが、東洋医学においては、かなりの確率で改善が見込めるとしています。

筆者は今まで、多嚢胞性卵巣症候群でお困りの方の相談に乗った経験が多いのですが、多くのケースで改善が見受けられました。漢方の併用も有効的ですが、食事の改善がとても大切です。東洋医学では、漢方薬に頼るだけではなく生活全般も改善することを治療の一環とします。

インスリンの過剰分泌は男性ホルモンの分泌を増やし、卵胞の発育を遅らせてしまうため血糖値の急上昇を控える食事が効果的です。血糖値の急上昇を避ける生活を3ヶ月続けると改善がみられやすいです。

(1)食事について
小麦をできるだけ摂らないようにし、胃が弱くない人はお米を玄米に変更することをお勧めします。また、食物繊維を意識して摂るようにします。お野菜だけではなく海藻からの食物繊維の摂取も忘れないようにしましょう。タンパク質も意識して摂るようにしましょう。揚げ物は、控えめにしてください。調味料で、お砂糖やみりんはできるだけ使わないようにしましょう。

(2)おやつについて
ガムやアメも含め、お菓子は控えてください。果物は血糖値が上がりやすいものも多いので、血糖値が緩やかに上昇する柑橘系やキウイ、イチゴ、ブルーベリーやリンゴなどをメインに食べるようにしましょう。

(3)飲み物について
甘い飲み物はやめましょう。アルコールは控えたいですが、どうしてもというときは蒸留酒なら大丈夫です。蒸留酒は、焼酎、ウィスキー、ブランデーなどです。その他に糖質ゼロ発泡酒やワインも辛口のものがよいです。



妊娠を考える人には全般的に気をつけていただきたいことです。多嚢胞性卵巣症候群は現代女性に増加傾向にあります。すでに診断された方でも、あきらめずにできることから一つずつ改善してみましょうね。


引用元:
放っておくと不妊症の恐れも!急増中の「多嚢胞性卵巣症候群」とは(ウーマンエキサイト)