ベビー用品メーカーのピジョンが2014年に日本、中国、アメリカで約3500人のママを対象に行った調査によると、3カ国ともに8割以上が「母乳で育てたい」と回答した。

また、翌年にインドネシアを加えた4カ国で行われた調査では、1歳未満の乳児を持つママのうち、現在の授乳スタイルとして「直接母乳を与える」と答えた割合が最も高かったのは日本で82%。その他「粉ミルクを与える」が40%を占めたが、「さく乳する」の割合が13%と、中国(79%)、アメリカ(64%)、インドネシア(62%)の他の3カ国と比べても著しく少ないことが明らかになった。




ピジョンでは、このような日本の特殊な授乳事情を専業主婦の割合の高さや、産後職場復帰するまでの時間の長さに一因があるのではないかと分析する。日本以外の3カ国では職場復帰が早いため、勤務中はさく乳した母乳を哺乳びんで授乳するというのが一般的なスタイルとして定着している。

さらに、日本では"さく乳"に対するネガティブなイメージがいまだ強く残っている様子。さく乳方法に関する質問では、78%の中国をはじめ、アメリカもインドネシアも約6割が「さく乳器を使用する」と答えているのに対して、日本はわずか10%に留まり、「さく乳を人に見られると恥ずかしい」と答えた人が62%にものぼり、他国と比較しても極めて高い。

ピジョンでは、こうした意識差について、日本では"さく乳器"と呼ばれている名称自体に抵抗を感じる部分があるのではないかと推測。実際、さく乳器とは乳牛に使用する機器と同じ名称であり、無機質なイメージを持たれやすい。しかし、一方で実際にさく乳を行っている人からは多数のメリットが聞かれる。この度、ピジョンが開設した母乳育児情報サイト「ぼにゅ育」では、「母乳育児中、さく乳してよかった10のコト。」を紹介。その中でも多くの方が共感したのは次の3つの声だ。




出産直後の授乳間隔が安定しない時、さく乳器が助けてくれた





夜中の授乳、パパが哺乳びんで母乳をあげてくれた





おっぱいに傷ができて痛い時、前にさく乳しておいた母乳をあげられた


その他にも

・おっぱいが張ってつらい時や余った時、さく乳してラクになれた
・赤ちゃんが飲めなかった時も、さく乳して母乳を出し続けられた
・おでかけの時、授乳室がなくても母乳があげられた
・乳腺炎になってしまった時、さく乳器を上手に使って乗り切った(※)
※医師・助産師などの指導のもと、お使いください。
・おっぱいが吸いにくい形でも、母乳育児が続けられそう
・保育園に預けてからも、母乳を飲ませ続けられた
・赤ちゃんと一緒に退院できなかった時、母乳を届けてあげられた

などが挙げられている。


引用元:
母乳育児ママに知ってほしい-「さく乳してよかった10のコト」とは?