育児と仕事の両立を目指す女性らの就職を支援する「マザーズハローワーク立川」(立川市曙町)が開所から1年が経過した。初年度は約2100人が利用し、約460人が就職を決めるなど、着実に地域に欠かせない施設となっており、統括職業指導官の米沢信子さんは「想定以上の人が訪れ、働く意欲の高さを実感している」と話している。
マザーズハローワークは東京労働局が都内3か所に設置しており、多摩地区では立川市に唯一ある。昨年4月、もともとはハローワークの一角に設けていた「マザーズコーナー」を約3倍の193平方メートルに拡大して開設した。
ベビーカーでも通れる広々としたスペースに、専門職員を3人から8人に増員し、6か所の窓口で個別の相談に応じているほか、企業などの求職情報を自由に検索できる端末を5台設置。子供連れで訪れても集中して仕事探しができるよう、おもちゃなどを置いたキッズスペースには安全監視員が常駐している。
利用者は、マザーズコーナーだった2014年度の約1300人から約6割増と大幅に増加し、就職を決めた人も同約380人から約2割増えた。結婚や出産を機に退職したが、子供が幼稚園に入って時間に余裕ができた女性のほか、業務時間などで折り合いがつかず育休後に退職し転職先を探す人も多いという。
約8割は立川市以外の近隣市から訪れ、30歳代後半の女性の利用が約3割で最多。30歳代前半、40歳代前半の女性が続くという。
退職してから長いブランクがある人のために、希望者には一貫して担当する相談員がつき、求人情報の提供から履歴書の書き方、面接の際のアドバイスなどきめ細かい支援を実施。毎月、面接対策やパソコン講座など託児付きのセミナーも開催している。
7か月の長女と訪れた東大和市の主婦(26)は、「子連れでも仕事探しができるとネットで見つけて来た。いい仕事があればすぐにでも働きたい」と意欲的だ。5年前、結婚を機に退職した小金井市の主婦(33)も、「このまま主婦で終わりたくないと思っている。育児と両立できそうな仕事もあると教えてもらい、前向きに仕事探しができそう」と安心した様子だった。
米沢さんは、「仕事探しはもちろん、一緒になった人同士で情報交換したり、相談員に悩みを話したりする場としても利用してほしい」と話している。
問い合わせは、マザーズハローワーク立川(042・529・7465)。
引用元:
就活ママの味方 1年 東京(読売新聞)