毎月20日は「ワインの日」である。日本ソムリエ協会が1994年に制定してから、既に20年以上の月日が経った。皆さんの中にもワインが好き、という方もいることだろう。おいしいワインを傾ける時、ちょっとした豆知識で盛り上がることができたら、それこそ極上のつまみになるかもしれない。そこで今回は奥が深いといわれるワインの世界について、ワイン情報サイト『ソムリエノート』の管理人でソムリエの上岡史奈さんに話を伺った。

■レストランで飲むと200万円以上することも……。

ワインといえば昔から高級、高額というイメージがあるが、世に言う高級ワインには実際にどのようなものがあるのだろうか。

「一番有名なのは、『ロマネコンティ』と呼ばれるフランスのドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社が生産するワインです。いくつか種類はありますが、その中でも最高峰とされる『ロマネコンティ』は1本100万円以上で取引されることが多く、レストランで飲むと200万円以上する場合もあります。年間生産本数は僅か6000本ほどです」(上岡さん)

『ロマネコンティ』はワインをあまりよく知らない人でも一度は耳にしたことがあるのでは。世界最高峰とまで謳われるこのワインは、なんと値が付くのは中身だけではない。

「空き瓶すら数万円で売れるワインなので偽物も多いです。投資用に取引されることも多く、中国でのワインブームとともに年々値上がりが続いているのが現状です」(上岡さん)

もはや「お酒」という枠を飛び越え、資産として価値付けされるものが存在するようだ。そんな世界の市場で、ロマネコンティをはじめとする高級ワインを輩出してきたのはワイン大国・フランスだが、最近では日本の国産ワインも注目され始めている。我らが日本のワインは、世界でどのような評価を受けているのだろうか。

■人気で数倍の値がつく国産ワインも

フランス・イタリア産ワインをはじめ、最近ではチリ産ワインなどもよく見かけるが、日本の国産ワインはこれらに比べると市場規模が小さいようだ。

「日本のぶどう品種である『甲州』が国際品種として登録され、その認知度は徐々に上がっています。しかし、一般的には日本のワインを飲んだことがないという方が多いのではないでしょうか。日本は人件費が高いので、ボトルの価格がどうしても高くなってしまいます。それも海外で市場が広がりにくい理由の一つといえるでしょう」(上岡さん)

国産ワインの世界的認知度はまだ発展途上だ。しかし一部のワインは、その人気がゆえに高値で取引されているという。

「国産ワインで人気があるものは一般には出まわらずに愛交家の間で消費されてしまいます。中には1本4,000円程度のワインが某オーククションサイトなどで2万円前後で取引されることもあり、一部の日本ワインはその人気のあまり高騰化しています。一方で、初心者でも気軽に楽しめる国産ワインもあります。例えばメルシャンの『甲州きいろ香』などは安定して購入でき、リーズナブルに日本ワインの美味しさを楽しめるワインだと思います」(上岡さん)

ワインをめぐる取り引きの背景には人々の美味しいワインを求める情熱がある。少しくらい値が張っても味わってみたい、と思わせる魅力があるのだろう。

■いつもの食卓で気軽に楽しめるワインとは?

ワインを取り巻く様々なストーリーに、軽くめまいを起こしている人も少なくないのではないか。しかし、お酒は楽しんでいただくものだ。飲むならいつもの食卓で気軽に楽しみたい。そこで上岡さんに、1,500円前後でも美味しく飲めるワインを教えてもらった。

「さまざまな料理とあわせやすいスパークリングワインがオススメです。1,500円前後のスペインのスパークリングワイン『CAVA』を選べば、ハズレはないでしょう。餃子やとんかつなどの脂っこい料理にも、お刺身などの和食にもあいます。」(上岡さん)

ワイン初心者は、料理とワインの組み合わせに頭を悩ませるだろう。そんな試行錯誤も、やがてワインの選ぶ楽しみにつながり、ワイン愛好者が増えていくのかもしれない。

引用元:
レストランで飲むと200万円以上!奥深いワインの世界(アメーバニュース)