一関市は母親の円滑な成人検診の受診を進めるため、2016年度から託児サービスを本格化させる。15年度に試行し好評だったことから、市職員や看護師が別室で乳幼児を見守り、母親が安心して検診を受けられる環境を整える。

 これまでの検診では、母親から要望があったときなどに職員らが一時的に子供の面倒を見るなどしていたが、「子供連れでの受診が困難だ」との声を受け、市は15年9月に全地域で託児サービスを試験的に実施。今年度は回数を増やして予約制で取り組むこととした。

 このうち一関地域では、5種類の検診を受けられる同時受診や乳がんの単独受診などに合わせ、同市山目の一関保健センターで5月から12月までの期間に年6回託児サービスを行う。初回の17日は、市内の親子ら10組が利用した。

 受け付けを済ませた母親は、検診の順番が来るまで2階の子育て支援スペース「ふれあいひろば」で子供と待機。検診中は市健康づくり課職員や特別派遣された看護師が絵本の読み聞かせをしたり、手作りのおもちゃで遊んだりして乳幼児を見守った。

 1歳10カ月の長男を連れて初めてサービスを利用した金田歩さん(37)=同市字久保=は「これまでは子供が騒いだりして受診が大変だった。託児所ではおとなしくしているので、親としては助かる」と話した。

 託児サービスの日は、同センターなどで配布している検診日程表で確認できる。同課は「母親の健康を守るためにも、子供と一緒でも気兼ねせずに検診を受けにきてほしい」としている。

 サービスを利用する場合は受診前日までに同センター内の同課=0191(21)2160=、または各支所の保健福祉課へ申し込む。




引用元:
ママ安心 託児付き 一関市成人検診 サービス提供本格化(5/18)