気温が高い日でも元気に遊ぶ小学生。体作りのためにも元気に動き回ってほしいものですが、子どもはまだまだ体温調節機能が十分ではありません。大人よりも熱中症になりやすいため、注意が必要です。十数年前と比較すると、ここ数年の暑さは非常に厳しいものになっています。そんな中でも子どもが熱中症にならないようにするには、どうしたらいいのでしょうか。

熱中症の原因は体温上昇と水分不足

熱中症になってしまう大きな原因はふたつあります。ひとつは体内の水分が不足してしまうこと。もうひとつは体温が平熱を大きくこえて上昇してしまうことです。これらのことが体に起きると、十分な栄養素や酸素が体にいきわたらなくなるほか、老廃物の排出機能なども低下します。

基本的な熱中症対策は、

・肌を直接日光に当てないようにして体温がむやみに上がらないようにすること
・適度に水分(場合によっては塩分)を補給すること

のふたつです。人は汗をかくことで体温を下げることができますが、その汗となる水分が足りなくなれば体温の調整が難しくなります。暑くても汗が出ない状況は、すでに体温上昇や脱水症状などが起きている危険な状態だと考えましょう。

脱水症状は自覚しにくい

熱中症対策は「早めに」が基本です。中学生、高校生にもなれば、「この状況は脱水症状になりやすいな」と判断し、事前に水分を補給することができることが多いでしょう。しかし、幼児や小学生はそういった危機をまだうまく察知することができません。そして、何をするにも動きがダイナミック。自分が思っているよりも体内の水分を失っており、自覚症状なく脱水症状に陥っている場合が多いのです。

近年、小学校ではそういった熱中症に対する認識が定着し、休み時間や体育の授業中には、教師から適切なタイミングで水を飲むよう指示されることも多くなりました。また、水道水が苦手な子どもには水筒を持たせるといった取り組みをしている小学校もあります。

しかし、教師が気をつけても子ども自身がその指示に従わなければ、脱水のリスクは減りません。ご自宅でしっかりと熱中症に関する知識とともに、「気持ち悪くなったり頭が痛くなったりしないためにも、あまりのどが渇いていないときから水を飲むようにしてね」ということを伝えるようにしてください。

外遊びのときには十分気をつけて

学校であれば先生の目もありますが、個人的に外へ遊びにでかける際には、より自己管理が重要になります。帽子や薄い上着など直射日光を避ける服装に加え、真夏は濡れタオルを首にかけるなどして、体温が上がりすぎない工夫が必要です。水筒にはたっぷりの飲み物を。その際、スポーツドリンクなどで塩分を補給することも重要なのですが、しっかり食事を摂って食べ物から栄養補給をしておくことを重要視してみてください。

暑い日だからといつもスポーツドリンクを飲んでいると、糖分の過剰摂取になる可能性もあります。1日3食きちんとした食事を摂ることができれば、1〜2時間の外遊びの水分補給はお茶や水のほうが適しています。運動会や長時間のクラブ活動、激しい運動の際には、スポーツドリンクも上手に利用しましょう。

熱中症対策は暑い時間帯の対策も必要ですが、ふだんからの十分な栄養と休息をとっておくことが基本です。調子が悪そうなときは無理をさせず、様子を見るようにしてください。


引用元:
5、6月は熱中症になりやすい時期 とくに子どもは要注意! (ベネッセ)