不妊についての理解を深めてもらおうと、埼玉県は歌手でタレントのダイアモンド☆ユカイさん(54)を「県こうのとり大使」に任命した。自身の体験を踏まえ男性不妊治療の必要性をブログなどで訴えていく。23日に県庁で就任式を開く。

ユカイさん(1)伝説のロッカー、和食を重視
ユカイさん(2)想定外だった無精子症
ユカイさん(3)安心と信頼の情報を
「男女で知って欲しい妊活」はここから

 不妊治療は女性だけすればいいとの先入観が根強いが、世界保健機関(WHO)の調査では、不妊の原因が「女性のみ」だったのが41%。対して、「男性のみ」(24%)「男女両方にある」(24%)を足すと48%に達する。

 県健康長寿課は「不妊の原因の半分は男性にある」として、男性の不妊治療に最大10万円を助成する制度を昨年度から実施。今年1月20日以降に治療を終えた分からは15万円に引き上げた。だが、利用者はこの1年間に50人に満たず、制度のPRへ県ゆかりの著名人を起用することにした。

 ユカイさんは小学校から大学まで埼玉で過ごした。無精子症が原因で不妊治療を受けた経験があり、現在は3人の子どもがいる。就任に当たり「男性不妊を多くの方に知ってもらうことを使命と感じ、頑張りたい」とコメントを寄せた。


引用元:
「こうのとり大使」にダイアモンド☆ユカイさん 不妊治療助成をPR(朝日新聞)