県は10日、平成27年度に開始した男性不妊治療費の助成を上限10万円から同15万円に拡充すると発表した。27年度は県単独の事業だったが、国の補助事業となったためで、政令市のさいたま市や中核市の川越、越谷の2市も同様の事業を実施する。

 県健康長寿課によると、助成の対象は1月20日以降に終了した「無精子症などでの精子採取術」。保険適用外で治療費は20万〜50万円程度必要になる。27年度は年間400件の適用を目指したが、実績は44件で、同課は「制度の認知不足や男性側の抵抗感が強いことが要因」とみている。

 体外受精や顕微授精の特定不妊治療でも助成を拡充。治療費の目安は30万〜60万円で、初回の助成額を上限15万円から同30万円に倍増した。2回目以降は従来通り同15万円の助成を継続する。

 また、制度の周知や不妊についての理解を広めるため「県こうのとり大使」を新設し、歌手でタレントのダイアモンド・ユカイさん(54)が23日付で就任する。少年時代を埼玉で過ごしたユカイさんは、男性不妊治療を経て3人の子供を授かっており、積極的な情報発信を依頼する。

 国の出生動向調査(22年)によると、3組に1組の夫婦が不妊に悩んだ経験があるものの、不妊検査・治療を受けた夫婦は約半数にとどまっている。同課の担当者は「治療の自己負担が軽くなる。積極的に活用してほしい」と呼びかけている


引用元:
埼玉県の男性不妊治療費の助成、10万→15万円に拡充(産経ニュース)