無痛分娩(ぶんべん)で出産する女性が増えている。2008年度の調査では全体の2・6%だったが、現在は約5%と推測されている。

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 代表的なのは、脊髄(せきずい)を保護している「硬膜」の外側に細い管を入れ、麻酔薬を注入する「硬膜外麻酔」という方法で、妊婦が我慢できる程度に痛みを抑えることが目標となる。

 順天堂大の産科麻酔担当の角倉弘行教授によると、痛みの伝達経路に少し麻酔をするだけなので、赤ちゃんにほとんど影響ないと考えられている。分娩の疲労が減り、産後の育児や職場復帰がしやすいというメリットが期待できるという。

 ただ日本では、おなかを痛めて産むことを美徳と考える風潮もあり、世界と比べてまだ普及していない。角倉さんは「より多くの麻酔科医を分娩病棟に配置できれば、緊急の帝王切開への対応など安全なお産にもつながる」と指摘する。

 無痛分娩について、日本産婦人科医会は「母体安全への提言」の中で「十分な産科麻酔の研修を受けた医師が担当すること」とする。利用する場合は「誰が麻酔を担当するのか」といった質問をしてみて、真摯(しんし)に対応してくれる施設を選びたい。


引用元:
広がる無痛分娩(朝日新聞)