大腸のCT(コンピューター断層撮影)検査画像をコンピューター処理することで内視鏡検査のような画像などを作成、大腸がんなどを見つけることができる検査「CTコロノグラフィー」を県立淡路医療センター(洲本市塩屋)が本格的に運用を開始した。県立病院では初めてで内視鏡検査やバリウム注腸検査より苦痛が少なく、大腸以外の臓器も観察することが可能という。

 大腸検診はこれまで、便の潜血検査で陽性となった人に内視鏡検査やバリウムを用いた注腸検査で精密検査を行ってきた。しかし、痛みのほか、腸の状態により全部を検査できないなどの課題があった。

 CTコロノグラフィーは炭酸ガスを注入して大腸を拡張させた上でCT装置で撮影。その画像をコンピューター処理し、大腸全体や各断面、内視鏡でのぞいたようなものなどさまざまな画像を作成し、大腸がんやポリープなどを検出することができる。同センターには昨年12月に県立病院では初めて導入された。

 検査時間が10〜20分程度と内視鏡(20〜30分)や注腸検査(20分程度)に比べて短く、身体も2回動かすだけで済むなどより受診者の身体的負担が少ないのが特徴で、CT検査のため他臓器も観察できて異常の発見につながることもメリットの一つという。

 ただ、5ミリ以下の小さなものや隆起していない病変は検出率が低く、病変が疑われる組織を採取することはできないため、がんが疑われる場合は最終的には内視鏡検査が必要となる。

 日本人の死因1位を占めるがんの中でも、大腸がんは上昇傾向にあり、国内の部位別がん死亡率のうち大腸がんは男性で3位、女性で1位となっている。高齢化が進む淡路島でも早期発見が課題となっている。同センターは「患者さんの負担が少なく、簡便で精度の高い検査。内視鏡検査の前段階として病変の有無を検出することで、最終的に大腸がんの死亡率低下につなげていきたい」としている。


引用元:
身体の負担少ない大腸がん検査 兵庫県立淡路医療センター「CTコロノグラフィー」運用開始  (産経新聞)