赤ちゃんがスヤスヤと寝息を立てて寝始め、いざベッドにおろそうとした途端、「オギャー!」と泣く……。この“置いては泣く”の魔のループにはまった経験、ママであれば誰しもあるのではないでしょうか?

「抱っこでしか寝てくれず、何も家事が手がつかない」「腕が腱鞘炎になってしまった」といったお疲れママの声を良く聞きますが、この置くと泣くというループから脱するための自宅でできる簡単な対象法があるのをご存じでしょうか?

今回、助産師&バースカウンセラーの河野鳥クミコ先生のブログで紹介されている「背骨の形を意識した寝かしつけ方」を河野先生に伺いましたので、置き泣きの対象法をお伝えしたいと思います。



■置くと泣くがおこる理由は「背骨の形」に関係してた!



source:http://masuta-dental.com/baby/02-2/


赤ちゃんの背骨の形は、上の図のように、緩いカーブを描くようにできています。ところが、布団に寝るとまっすぐな姿勢になります、これが置き泣きの原因であるそうです。

生まれた赤ちゃんの背中は、お腹の中で丸くなっているので、Cの字です。首が座ると、少しずつCの字から頚椎の湾曲ができ、まっすぐよりになってきます。しかし、背中や腰はまだ丸い状態です。

また、立ち始めた赤ちゃんでも腰椎の湾曲はほぼまっすぐで、ここから約13年、時間をかけてS字の背骨に成長していきます。

確かに、丸い背中なのに、まっすぐ寝るのは簡単なことではありません。添い乳で寝かすととってもよく寝てくれます。それは、おっぱいという安心感だけではなく、横向きで丸くなって眠れるという体の安定感だったのです。

ツイート
■コレで眠り方が変わる!赤ちゃんがご機嫌になる布団のセッティング法

河野鳥クミコ先生によると、少し背中を丸くして寝かせてあげると良いそうです。背骨を意識した、布団のセッティングは下記の通りです。特別な道具も使わず、とっても簡単にできます。

(1)布団を準備する

赤ちゃん布団や長座布団で充分です。あればビーズクッションでも大丈夫。

(2)丸く眠れる土台を作る



頭とお尻側を少し高くしてあげられるように、布団の端を折りたたみ、バスタオルなどで高さをつけます。

ちょっと傾斜をつけるくらいでかまいませんが、ポイントは“頭が少し高く、足が少しあがること”です。(5cm程度の高さでOK)

(下記写真は、頭側2回、足側1回折り)



河野鳥クミコ先生いわく、「これだけでも眠り方が変わる方が多い。または、置いてもぐずらずに機嫌が良いと驚くお母さんやおばあちゃんが多いです」とのことです。

尚、この寝床は、寝返りできるようになるくらいまでが有効とのことで、うつ伏せ寝になったら平らな布団にして良いそうです。



■それでも泣いたらどうする?

ママの抱っこで赤ちゃんが落ち着くのは背骨が自然にその形になるからであり、抱っこが落ち着く子は、まだ赤ちゃんがお腹の中にいる姿勢の方が好みだということなのだそうです。

ですから、もし、抱っこでしか眠れず泣いてしまうという子はママがスリングで寝かしつけをしてみてあげてください。

スリングがママ達の間で流行っていますが、使っている方は、みんな口を揃えて「よく寝てくる」といっています。これは、理屈に合ったものだったのですね。

スリングであれば両手があくので、抱っこよりも自由がききます。買い物や簡単な家事であればできると思いますのでおすすめです。



いかがでしたか。

お母さんと赤ちゃんが心地よくいられて、赤ちゃんの発達によい影響につながるこの方法、ぜひ一度試してみてくださいね。



引用元:
置くと泣く…魔のループにお困りママ必見!驚きの「布団セッティング法」で赤ちゃんがご機嫌に!?(It Mama)