双子や三つ子らの家庭を支援しているNPO法人ぎふ多胎ネット(多治見市)が、同様の県内の親ら約150人へのアンケート結果などをまとめた「ぎふ多胎家庭白書」を発行した。多胎家庭をめぐるアンケートで、これほどの規模の資料は全国でも初めてとみられる。

 羽島市の県立看護大学で3月23日にあった白書の報告会。育成期看護学領域の服部律子教授は「双子や三つ子の育児は昔から大変と言われてきたが、100人以上の当事者の声でその特性を明らかにした研究はなかった」と意義を説明した。昨年7〜9月、妊娠期や出産期、育児期の出来事や感じたことを自由記述式で147人から回答を得た。考察や専門家の意見も付け、A4判98ページにまとめた。

 回答を分類したところ、妊娠期では切迫早産や一方の胎児に血液が偏る特殊な病気など「トラブルの発生」が101件あった。自宅安静や管理入院も多く、その間、仕事と家事を担う「夫の負担増」は48件。多胎家庭について「予想できないほど生活を変えてしまうことが単胎妊娠との違い」と考察している。


引用元:
岐阜)双子育児の困難知って NPOが白書作成(朝日新聞)