◆イクメン中心に創刊

 文京区で子育てをする親に向けて、地域に密着した情報や企画を通じて孤立しがちな子育てを支援しようと、区内の「イクメン」が中心になり、子育て応援フリーペーパーを始めた。父親向けの内容が充実しており、当面は限定配布だが、いずれは区内全世帯に読んでもらえるようになればと、構想も膨らんでいる。

 フリーペーパー「うふ・ふ」は、8ページの冊子で、年4回発行を予定。実質的な創刊号として作成された春号には、親子が集える場所を特集しているほか、子ども連れでも歓迎されるカフェなどの情報が掲載されている。

 創刊の中心となったのは区内で学習塾を経営する高山陽介さん(35)。自身も3歳の長男を持つ子育て真っ最中の父親だ。同じく育児に熱心な同世代の父親が多く加わっており、母親仲間らと、自ら取材執筆を手がけている。

 「イクメン」の存在感が強いだけあり、特徴的なのが、「パパ道場」など父親向けの企画が充実していること。父親同士の対談などで親の自覚を取り上げているほか、父親目線で描いた育児日記のコーナーもある。今後も、妻と夫の意識調査なども予定しており、子育てをする父親の支援や啓発に力を入れる。

 高山さんがフリーペーパーを作ろうと思ったきっかけは自らの経験だ。仕事で多忙な妻と子育てを分担する中で、地域との交流や子育て情報が少ないことを痛感した。子どもがけがをした時に、どの病院に連れて行けばいいか分からず困り果てたこともある。子育ての現場に父親の姿が少ないことも気になった。「自分が住んでいる地元に子育て仲間がいるのは大切だし、共働きも増えている今、お父さんが一緒に育児や家事をやるのは当たり前。それを楽しんでもらえれば」と話す。

 実際に冊子作りをする中で、今後一般の地域の人々ともつながりができるという期待も大きい。次号からは地元の高校の生徒も、表紙のデザインなどで発行に関わる予定だ。高山さんは、「冊子の作成から配布を通じて、地域全体で子育てをするような雰囲気をつくるきっかけになれば」と話している。


引用元:
パパの味方、子育て冊子…文京(読売新聞)