不妊治療中の人は、1日でも早く赤ちゃんを授かりたいという気持ちで毎日を過ごしています。子宮外妊娠となり処置をしたが、次の体外受精までは数カ月空ける必要があるといわれ焦る相談者の方に、看護師さんたちの回答とは。

■体外受精についての相談:「不妊治療中に子宮外妊娠。次の体外受精まで期間を空けるのはなぜ?」


『不妊治療を開始して約1年、私にも夫にもこれといった原因は特にありません。体外受精1度目で妊娠しましたが、7週目に子宮外妊娠だといわれ当日メソトレキセートが処方され、不妊治療の再開は3カ月後とのことです。年齢的に時間の余裕はなく、早く再開したい気持ちでいっぱいですが、3カ月空ける理由は何なのでしょうか。前回が子宮外妊娠だったからでしょうか、それとも体外受精の場合は皆そうなのでしょうか。(30代・女性) 』


■妊娠しやすい子宮内環境に整えるため


子宮外妊娠の処置について、また治療開始まで期間を空ける理由について、次のように看護師さんは説明しています。

『子宮外妊娠は、初期段階ならメソトレキセートで妊娠組織を消失させる治療を行いますが、進行していたり緊急の場合は片側の卵管を切除する場合があります。もう片方の卵管が通っていれば自然妊娠は可能ですが、両方の卵管を切除すれば自然妊娠ができなくなります。 (産科看護師)』


『メソトレキセートは卵管や卵巣を残すことができるという利点がありますが、抗がん剤の一種なので白血球減少などの副作用があります。また子宮外妊娠は再発しやすいため、体調やホルモンバランスを整え、副作用を改善させるなどの理由から妊娠期間をあける必要があります。(産科看護師)』


『3カ月あけるのは子宮内に残った物を体外に出して、次の妊娠に備え子宮環境を整えるためでもあります。また子宮外妊娠でも通常の妊娠でもその間は生理が止まりますが、生理が正常にくるのか分からなければホルモンバランスの乱れなども視野に入れて検討されるため、期間が空いてしまうことがあります。 (循環器内科看護師)』


■できるだけベストな状態で臨む


焦っていても妊娠しやすい状況が揃っていなければ、母体に負担がかかり上手くいかないこともあります。極力ベストな状態で次の妊娠に臨めるよう、治療再開の時期は医師とよく相談して決める必要があります。

『体外受精の場合、受精卵を移植して約2週間後に妊娠検査をしますが、妊娠しなかった場合必ず3カ月の期間をおくわけではなく、女性の年齢を考慮して次の排卵で試みる場合もあります。卵子や精子の状態、子宮環境などの条件が揃っていなければ、いくら頑張っても妊娠は難しいですし母体に負担をかけることもあるので、焦る気持ちもわかりますが主治医とよく相談し、できるだけよい条件が揃ってからチャレンジしてください。(産科看護師)』


『年齢的なことについては20〜35歳で約30%、35〜40歳で約20%、40〜45歳で約5%、45歳〜約1%妊娠の可能性があります。焦る気持ちも分かりますが、夫婦共に不妊の原因がないのなら決して難しいわけではないので、焦らずに臨んでください。(循環器内科看護師)』


焦る気持ちを前に、3カ月の準備期間は辛いかもしれません。しかし、身体の調子が万全でないまま治療を開始しても上手くいかないこともあるので、開始時期については医師とよく話し合って決めてください。


引用元:
子宮外妊娠の処置後、3カ月空けないと体外受精はダメ?(マイナビニュース)