中学生、高校生になると、自転車で長距離を移動することも増えてきます。小学校の頃は自分の身を守ることが最も重要なことでした。しかし、ここに「他人の安全を守る」という視点を組み入れる必要が出てきます。自転車での事故では、子どもが加害者になることもありうるのです。子どもが事故の加害者にならないために決めておきたいルールとは?自転車の事故は13〜18歳の間に多い

 自転車の運転に自信がある…そういった中高校生は多いと思います。ですが、過信こそ大きな事故を呼び起こす原因に。また、どんなに運転が上手でも、自転車が突然故障してしまえば、運転の腕は関係ありません。加えて、普段から自転車をきちんとメンテナンスしているでしょうか? 自転車の事故は13歳から18歳の間で多発しているとか。決して他人事ではないということを十分理解しましょう。

自分の小さな経験を検証し、今後に生かす

 「自分のこと」として考えるために、自分の経験を振り返っての話をしてみてください。どんなに運転に自信があっても、自転車に乗っていて「ひやっ」としたことはあるはず。一緒にいた友だちの経験でもかまいません。それを目にしていれば自分のこととして考えやすくなります。結果的にケガがなければ忘れてしまう出来事かもしれませんが、どうして「ひやっ」とするような危険があったのか、どうすれば回避できたかなどを「検証」することにより、しっかりと頭に残り、自分の行動に反映させることもできるようになるのです。

ニュースを参考に、自分の身にも降りかかる危険性を知る

 悲しいことですが、実際に中学生や高校生が加害者になってしまった事件はたくさんあります。それらの事件を知ることも、交通事故を予防するためには非常に重要です。自転車だって人の命を奪う危険性があること、また、自分自身の身体を損傷する危険性や、被害者に対する賠償金などで自分の人生が変わることもありうることを知っておくべきです。これらのことは、今後自動車を運転する将来を考えても、非常に重要な予習になるのではないでしょうか。

交通ルールを具体的に学ぶ

 自転車はあまりにも身近な乗り物であり、乗るための免許証は不要です。そのため、乗り方についてきちんと勉強する機会は多くありません。「あたりまえのこと」と思うような知識を知らない可能性もあります。改めてご家庭で交通ルールを学びましょう。

【自転車に乗る際守るべき交通ルールの例】
・信号は必ず守る
・左側通行をする(右側通行は「逆走」となり、禁止されている)
・歩道は歩行者優先(ベルを鳴らして歩行者をどかすのは違反)
・二人乗りはしない。並進しない(横に並んで走ることは禁止されている)
・暗くなったら必ず灯火する
・片手運転はしない(携帯電話や傘を持ちながらの片手運転は禁止されている)

漠然と「自転車は危ないけれど大丈夫?」と尋ねれば、子どもは必ず「大丈夫」と答えます。ぜひ、「最近、危ないと思ったことはなかった?」「あの自転車のニュース知っている?」など、できるだけ具体的な話をしてみてください。そうすることで自分の行動に置き替えて考えやすくなり、より交通安全を意識できるようになるのではないでしょうか。


引用元:
子どもが加害者にならないための自転車ルールとは?  (ベネッセ)