中南米で流行しているジカウイルス感染症(ジカ熱)について、海外で感染した人が帰国後、他人にウイルスをうつす二次感染の可能性は16・6%との推計を北海道大学の西浦博教授(理論疫学)らのチームがまとめ、英科学誌に発表した。

西浦教授は「国内で感染が起きる可能性は低い。妊婦が流行地域へ渡航して感染するのを防ぐことに力を入れるべきだ」と指摘する。

 ジカ熱は主に、感染者の血を吸った蚊が別の人を刺すことで感染する。

 ブラジルの最近の流行状況や、蚊でうつるデング熱、チクングニア熱の広がりなどを参考にリスクを分析。蚊が生息する日本でジカ熱の二次感染が年内に起こる可能性を16・6%と算出した。蚊が多く、過去にデング熱が流行したことがある台湾は36・7%、中国は40・7%と高かった。

 


引用元:
ジカ熱、国内で二次感染のリスクは16.6%(読売新聞‎ )