2ヶ月頃の赤ちゃんに多いトラブルとして、脂漏性湿疹があります。この時期皮脂の分泌が盛んなことが原因ですが、3ヶ月を過ぎると今度は逆に皮脂分泌量が減り、乾燥がちになったりもしてママはケアが何かと大変!

そこで今日は、そんな肌環境の変化が激しい赤ちゃんにおすすめのスキンケアをご紹介します。



■ミルクやよだれ、汗などが原因に…「乳児湿疹」のケア方法

生後2週間ごろから顔や体に出るプチプチとした赤い湿疹や水泡、膿ほうなどを乳児湿疹といいます。主な原因は、ミルクやよだれ、汗などの分泌物などで、体や手足にもできることがあります。痒みを伴い、赤ちゃんが掻いて傷つけてしまうので注意が必要です。

●ケア方法

皮膚を清潔に保つことを心がけましょう。お風呂では刺激の少ない石けんをよく泡立て、やさしく洗いましょう。状態がひどい場合は、医師よりステロイド薬入り軟膏が処方されることもあります。ステロイドは湿疹の根本的な改善にはならないので、赤ちゃんが掻いて必要に応じて使うようことをおすすめします。



■放置すると異臭も!「乳児脂漏性湿疹」のケア方法

生後1か月くらいから顔や頭、まゆ毛などに現れる湿疹のことです。皮脂と余分な角質とが一緒になり、黄色いかたまりやベタベタしたかさぶたができます。そのままにしておくと異臭がすることがあります。また、かさぶたの下にさらに湿疹が隠れていることがあり、次から次へとうみのようなものが出てくることもあります。5か月くらいには出なくなります。

●ケア方法

医師より、ステロイド薬入り軟膏や、皮膚保護薬などが処方されます。自宅では、ベビーオイルなどを浸したコットンでかさぶたをふやかし、取ります。しかし、完全に治っていないかさぶたを取ってしまうこともあるので気を付けます。石けんできれいに洗います。無理にはがすのは悪化させるので避けます。



■皮脂不足!赤ちゃんの乾燥肌

乳児湿疹や乳児脂漏性湿疹が終わると、次は乾燥に悩まされます。一番表面にある皮膚は、通常の大人は約ラップ1枚分の厚さです。しかし、赤ちゃんは、その半分の薄さしかなく、また、皮脂の量は大人の半分以下、角質層にある水分の量は大人の3分の2といわれています。

そのため、バリア機能もまだ未熟で、気温や湿度の変化や外の刺激にとても敏感で、冬は乾燥、夏は紫外線による乾燥に注意が必要です。

●ケア方法

お風呂上りにクリームやオイルで保湿を行います。しかし、それでは日中の乾燥がひどくなるので、場合によっては、朝・昼と保湿ケアが必要な赤ちゃんもいます。また、口の周りは拭く回数が多いため、その都度、クリームを塗ってもよいです。

■赤ちゃんのスキンケア3つの注意点

(1)泡で洗う

刺激の少ない赤ちゃん用のソープを使用します。できれば、不純物が少ない“固形せっけん”が好ましいのですが、泡立てに時間がかかるのが難点。オススメは、入浴をする前に、桶を泡でいっぱいにしてから、赤ちゃんとお風呂に入ります。

(2)こすらない

よだれやミルクがこぼれたりと、とにかく口の周りを拭く機会が多いです。こすって拭くのではなく、ティッシュやタオルに吸わせるように拭きます。

(3)乾燥を予防する

乳児湿疹や乳児脂漏性湿疹が終わると、乾燥がはじまりますが、この乾燥を放っておくとアトピー性皮膚炎になったり、アトピー性皮膚炎になるともいわれています。



赤ちゃんの肌というとプルプルのたまご肌の印象ですが、意外とトラブルが多く敏感です。筆者の長女は、乳児脂漏性湿疹が耳の中にまででき、そこから鼻へと流れ鼻がつまり睡眠が上手にできず夜泣きが続き大変な思いをしました。

“たかが乾燥”“たかが湿疹”と思わず気になることがあれば、病院へ受診してみましょう。



引用元:
放置すると異臭も!乳児の「脂漏性湿疹のケア方法」とスキンケアの注意点3つ(It Mama)