東日本大震災の復興支援として、37年ぶりに医学部新設が認められた東北医科薬科大の入学式が5日、仙台市の電力ホールで開かれた。東北地方の医師不足解消に向け、100人が災害時や過疎地で役立つ医療を学ぶ。.

 式で高柳元明学長は「震災で沿岸部の医療資源が壊滅状態に陥った。復興には10年、20年といった長い年月がかかり、若い前向きな力が必要だ」と強調。宮城県の村井嘉浩知事は祝辞で「東北地域の期待を一身に背負っている自覚を持ち続けてほしい」と呼び掛けた。.

 新医学部生の内訳は、東北各県の医療機関に一定期間勤務することで奨学金の返還が免除される「修学資金枠」55人と「一般枠」45人。滋賀県栗東市から入学した田中聖人さん(20)は「他大学にはない災害医療を学び、積極的に地域に貢献する医師になりたい」と話した。.

 医学部の新設は1979年の琉球大以来で、文部科学相が昨年8月に認可。大学は今月、東北薬科大から東北医科薬科大に改称した。.


引用元:
37年ぶり新医学部で入学式 仙台、復興支援へ医師育成(産経ニュース)