湖西市は4月から、市内で開業する産婦人科医院の公募を始めた。市内に出産できる医療機関がないためで、10年以上開業する意思がある産婦人科医や医療法人に、開業費用として初年度に最大5千万円、6年間で最大1億円を助成する。
 産婦人科か産科の臨床経験が5年以上あり、分娩(ぶんべん)を扱える医師を求めている。開業は市内ならどこでも可。2〜6年目は運営費として最大1千万円ずつ助成する。
 市内では2007年8月に市立湖西病院が分娩を休止して以来、出産できる施設がない。14年度は市外で生まれた449人の出生届が出された一方、同年度の死亡数は571人と大きく上回った。
 市は子供を産みやすい環境を整備し、人口減少対策につなげるために、医院誘致に踏み切った。既にホームページに事業概要や補助金交付要綱、申請書などを掲載した。
 市担当者はまだ問い合わせはないとし、「全国どこも産科医不足だけに状況は厳しい。公募の周知方法も検討していく」としている。問い合わせは市健康増進課<電053(576)4794>へ。



引用元:
「1億助成」で産科医院公募 出産施設ない湖西市(静岡新聞アットエス)