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母乳や育児用のミルクから栄養をとっていた赤ちゃんが、私たちと同じように食事から栄養をとるようになる、大切な移行が離乳食です。

その中でも、初めて食べものを与える“初期の離乳食”について、そのデビューに不安があるという方も多いのではないでしょうか。

今回は管理栄養士の筆者が、“離乳食初期について、気をつけるべきポイントやおすすめのメニュー”をお伝えしていきます。



■機嫌のいい時にGO!初期は焦らずに赤ちゃんの様子見

一般的に、離乳食を開始する時期は、生後5〜6ヶ月とされています。しかし、挑戦した初日に赤ちゃんが食べてくれなくても焦ってはいけません。

ここで無理をさせると、食事に対して嫌な印象を持たせてしまうことになるからです。

さらに、赤ちゃんの機嫌の良し悪しや、天気でさえも食べたり食べてくれなかったりが左右されるので、ゆとりの気持ちを持って始めることが大事です。

■「重湯」からはじめ野菜、タンパク質へと移行

よく、十倍粥をすりつぶしたりミキサーにかけて与えると良いと言われますが、それよりもオススメなのは重湯です。

より舌触りがなめらかになるので、赤ちゃんが違和感なく食べやすいです。お粥を作ってざるでこせば重湯が出来上がります。

重湯が食べられたら、他に糖質の多い芋や野菜(人参、かぼちゃ、さつまいも、じゃがいもなど)に進み、他の野菜や果物へと、一つずつ新しい食材を増やしていきます。

“離乳食初期”は味付けは不要です。素材を茹でて、裏ごしやすりつぶして食べさせてください。

野菜に慣れたら次はたんぱく質ですが、脂質の多いものは消化が悪いので、豆腐やしらす、カレイなどの白身の魚を与えるようにしましょう。



■新しい食べ物は1度に1つまで!アレルギーに注意し「午前中」に実施

また、新しい食材を試す時はアレルギーの可能性も考え、万が一の時に診察を受けやすい“午前中に実施”するようにしましょう。

一気に複数の新しい食材を与えるとどれが原因かわからなくなるので、新しいものを試す時は1度に1つにします。

赤ちゃんの食事量が増えてきたら、1日2回に増やします。毎回作ってあげたいところですが、どうしてもそれが難しい場合は多めに作って冷凍したり、市販の離乳食を活用しても良いでしょう。

しかし、赤ちゃんの味覚や嗅覚の発達を考えると、やはり新鮮な食材で作りたてをあげた方が望ましいです。

野菜も、できればオーガニックや無農薬のものを使った方が、安全かつ野菜の味の力強さがまったく違います。



いかがでしたか?

離乳食初期は、食事から栄養をとるのが目的ではなく、引き続き母乳を与えながら食べものを食べるという体験をさせることが目的です。

焦らず、赤ちゃんの様子を観察しながらじっくりと取り組むようにしましょう。



引用元:
離乳食デビューはコレ!アレルギーを避ける「離乳食初期」の正しい進め方(It Mama)