鹿児島県日置市は4月から、赤ちゃんが生まれた市内の世帯に、おむつやおもちゃなどが入った「マタニティーボックス」を贈る。

 人口減少が続く市は「子育てしやすいまち」を掲げており、先進的な取り組みで若い世代の移住増加につなげたい考えだ。

 「ひおきコウノトリ便」と称した事業。赤ちゃん用のグッズを段ボールに入れて妊婦に贈るフィンランドの取り組みにならった。

 縦38センチ、横47センチ、高さ43センチの段ボール箱の中身は、紙おむつ、おくるみ、がらがら、よだれかけ、薩摩焼のお食い初め用茶わんなど。市のPRを兼ね、グッズには市の地形をモチーフにしたコウノトリのキャラクターをあしらっている。

 市の人口は2010年の国勢調査で5万822人だったが、15年の調査では4万9263人(速報値)に減った。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、60年には2万9000人まで減少するとされている。若い世代の市外への流出が続いていることから、市は昨年秋に策定した総合戦略に「若い世代の移住・定住の促進」を盛り込んだ。

 マタニティーボックスの贈呈は、総合戦略の目標を具体化するための取り組みの一つ。4月以降、新生児が誕生した家庭に贈る方針で、市は年間350〜400人分を見込む。1箱2万円相当で、関係費800万円を新年度一般会計当初予算案に計上し、29日、議会の同意を得た。

 市はこのほか、子育て支援の拠点施設「市女性センター銀天街」を4月17日にオープンさせ、子育てセミナーや「親子の体験教室」などを開いていく。

 市企画課の小園秀作・行政経営戦略係長は「温かみのある施策で子育てを支援し、移住人口の増加につなげたい」と話している。(後田ひろえ)



引用元:
出産家庭に市がベビー用品を贈呈…移住を促進(読売新聞)