県内で育児支援を行っている、花巻市の任意団体まんまるママいわて(佐藤美代子代表)と県立大は、産後ケアの必要性を探る県内初の調査を始めた。産後うつや虐待が社会問題化する中、妊産婦の抱える困難を探り、各自治体の政策立案などへの反映を目指す。
調査は3〜7月に同大の地域協働研究の一環で実施。花巻、北上両市に住む3年以内に出産を経験した女性を対象に、6人一組のグループでのインタビュー形式で▽出産時の状況▽産後1カ月、それ以降の心身の状態、家族との関係など▽行政への要望▽希望の産前産後ケアサービス―などを聞き取る。
調査結果は日本助産学会など関連学会に報告するほか、中部地域の自治体と共有。家庭内の問題として扱われ、社会的課題として認知されにくい現状を打開し、虐待や産後うつを防ぐ具体策につなげる方針だ。
同団体は被災した妊産婦支援のため2011年からサロンを開催し、延べ1500組以上の母子をケア。その中で▽実母が働いており、里帰りしても頼る人がいない▽夫の協力がない▽病院は多忙で相談できない―など、育児環境をめぐる課題に直面してきた。
同団体は16年度、県内初の産後ケア施設を花巻市内へ設置する計画で、調査結果は事業にも反映させる。
引用元:
産後ケア必要性裏付けへ初調査 花巻の団体と県立大(岩手日報)