滋賀県は将来子供を持つことを望むがん患者に、治療前に精子や卵子を採り、凍結保存する費用を助成する事業を4月から始める。県健康医療課がん・疾病対策室は「がん患者だけを対象にした凍結保存の助成事業は全国初ではないか」と説明した。

 同対策室によると、抗がん剤や放射線の治療で生殖能力が低下することがある。治療前に精子や卵子を保存しておけば、その後、解凍し、体外受精をするなどして子供を持てる可能性が広がる。

 2016年度当初予算に助成や、患者向けリーフレットなど啓発活動の費用として202万円を盛り込んだ。

 対象は県内に居住し、凍結保存を希望する43歳未満のがん患者の男女。1回に限り保存費用として男性は最大2万円、女性は同10万円を支給する。凍結保存の費用は健康保険適用外で、滋賀医科大(大津市)では平均して男性は約4万円、女性は約21万円かかるとされる。解凍や体外受精の費用は助成対象外。

 対策室の担当者は「治療の前に保存できることを知らない人も多い。助成で選択肢を広げ、患者を応援したい」と話す。〔共同〕


引用元:
がん患者向け、精子・卵子保存に初助成 滋賀県(日本経済新聞)