女性の人生の大きな転機となる「妊娠」。今後の仕事の仕方や住まい環境など、様々なことを考え直すきっかけになります。
妊娠して一番大切なのは「食生活」を見直すこと。ママのキレイと健康、胎児の健全な成長、今後の家族の健康維持のためにも、妊娠を機に食生活を見直し正していくことがとても大切です。

■妊活期から食生活の見直しを!

妊娠が判明するのは妊娠してすでに数週間経った妊娠初期前半。妊娠初期の胎児はママのお腹の中で、ものすごいスピードで細胞分裂を繰り返し成長しています。
できれば妊活を意識し始めた頃から食生活を整えることが大切。過度なダイエット、偏食、太りすぎ、痩せすぎはママのためにも胎児のためにもよくありません。妊活期と妊娠期に必要な栄養素には共通点が多いので、ポイントを押さえておけば安心です。


■妊活中〜妊娠中に欠かせない栄養素とは?

【鉄分】

赤血球に働きかけ、血液のもととなる鉄分。妊活期には、子宮の壁を血液でふかふかにして着床しやすい環境を作ってくれます。また妊娠期のママのカラダは血液量が一気に増えるため、鉄欠乏性貧血の予防のためにも鉄分は欠かせません。
産後必要となる母乳のもととなるのも血液ですから、妊活期〜産後の授乳中まで鉄分は女性にとってとても大切な栄養素といえます。鉄分はビタミンCと合わせることでカラダへの吸収率が高まります。

<鉄分を多く含む食材例>

赤身の肉、カツオやマグロなど赤身の魚、レバー、プルーン、ほうれん草、クレソン、ひじき、高野豆腐


【カルシウム】

カルシウムはミネラルの一種で骨や歯の形成に深く関わる栄養素。胎児の丈夫なカラダを作るためにはもちろん、出産〜授乳で一時的に減少しやすいママの骨量の回復にも不可欠です。
食生活の西洋化から魚より肉を好む人が増えたこともあり、近年カルシウムが慢性的に不足しがち。妊活を意識しはじめたら、カルシウムを意識的に食事に取り入れるようにしましょう。カルシウムはビタミンDと合わせることでカラダへの吸収率が高まります。

<カルシウムを多く含む食材例>

牛乳、プレーンヨーグルト、小松菜、小魚、干しエビ、木綿豆腐


【葉酸】

葉酸はビタミンの一種で、妊娠前から特に積極的に摂りたい重要な栄養素です。不足すると胎児の神経系閉鎖障害(脳や脊髄など重要な神経管の形成不全を起こす)のリスクが高まるといわれており、健全な胎児の発育には不可欠です。
胎児の神経系は妊娠初期〜中期にかけて急激に作られるため、妊娠が判明してからではなく妊娠前から十分に葉酸を補給しておくことが大切です。また骨粗鬆症や生活習慣病の予防にも葉酸は効果が期待されています。男性に比べて骨粗鬆症になりやすい女性は、産前はもちろん産後も葉酸を積極的に摂りたいですね。

<葉酸を多く含む食材例>

ほうれん草、枝豆、ブロッコリー、アスパラガス、イチゴ、納豆


いかがでしたか? 食生活を見直すことはもちろん、規則正しく生活すること、十分な睡眠、ストレスを溜め込みすぎないこと、毎日湯船に浸かり身体を冷やさないことなども妊活〜妊娠中には大切です。
仕事などで忙しいと、毎日完璧な食事や睡眠時間の確保はなかなか難しいかもしれません。そんな時は週に2〜3日でもいいので、可能な限り身体が喜ぶ食事を心掛け、十分な睡眠を確保しましょう。



引用元:
妊活&妊娠中のママ必見!積極的に摂りたい栄養素3つ(インフォシーク)