府は、産後うつ対策のため、専任職員を置いた「妊産婦こころの相談センター」を設置した。市町村の窓口で妊婦に手渡す母子手帳(年間約7万件)に、相談電話の案内カードを添える。【熊谷豪】


 産前、産後はホルモンバランスの変化や育児の悩みから精神的に不安定で、10〜20%が産後うつになるとされる。自殺や児童虐待につながる深刻なケースもある。

 相談センターは、府立母子保健総合医療センター(和泉市)内に2月に設置した。保健師が電話・面談相談に応じ、保健所や児童相談所、産婦人科、精神科医などと連携して支援する。相談電話(0725・57・5225)は平日の午前10時〜午後4時。

自殺防止へ支援強化を

 産後うつの自殺についての統計は国内にはない。医療関係者は「自殺全体に占める割合は小さいが、幼い子どもが残されるなど社会的影響は大きい」と、支援強化の必要性を指摘する。

 大阪市天王寺区のJR天王寺駅で2月、生後2カ月の長女を抱えた母親=大東市=が列車にはねられ、死亡した事故が起きた。母親は「母乳をうまく飲ませるのが難しい」と、育児の悩みを市の保健福祉担当者に伝えていた。長女は助かった。

 長女が低体重で生まれたため、病院から連絡を受けた市は保健師や助産師を派遣し、子育てのアドバイスをした。その後、電話連絡した際には、声も明るかったといい、市は「母親のSOSをキャッチする方法がなかったか、今後検証したい」としている。


引用元:
産後うつ相談して 府がセンター設置 母子手帳に案内 /大阪(毎日新聞)