黒部市図書館宇奈月館 本格実施へ


 黒部市立図書館宇奈月館が昨年10月、乳幼児連れでも気兼ねなく利用できる時間帯「あかちゃんタイム」を試験的に導入したところ、本を借りた人が前年同期と比べて35%近く増えた。タイムに関する目立った苦情もないことから、同館では4月以降、本格実施に移す。 (伊東浩一)


 あかちゃんタイムは、市民からの「子連れだと図書館を利用しにくい」といった声を受けて実施した。館内に協力を呼びかける札を掲げるなどして、毎週火、土曜の午前九時〜正午の時間帯は、子どもが泣いたり、はしゃいだりしても、他の利用者に寛容に受け止めてもらうことにした。


 こうした取り組みは県内では珍しく、導入後、幼い子どもを連れた母親からは「安心して読み聞かせができる」と歓迎の声が聞かれた。昨年十月〜今年二月までの本を借りた人は二千八百四十六人で、前年同期より34・8%増加。特に六歳未満は百十二人で、86・6%も増えた。


 同館担当者は「あかちゃんタイムに限らず、子ども連れの母親や祖父母の来館が増えている。『子どもを連れて来やすい図書館』というイメージが定着したのではないか」とみている。


引用元:
赤ちゃん連れOK 本借りた人35%アップ (中日新聞)