これだけは必須の“鬼”厳選27アイテム

 東日本大震災から5年、今年も3月がやってきた。頻繁に被災地に足を運び、復興の様を見続けている“防災の鬼”渡辺実氏だが、この季節が近づくとやはりあの日のことを思い出してしまう。1万6000人近くの方が亡くなり、安否不明者もいまだ2500人を超す。あの日以前に戻ることはできないが、いつ来るかもしれない危機に備えることはできるはず。今回は“鬼”の目線で選んだ「100円ショップでそろう非常用持ち出しグッズ」をお届けする。

 「人はある日突然被災者になる」──“防災の鬼”渡辺実氏が事あるごとに口にする言葉だ。

「自然の力は人間の想像を簡単に超えます。ひとたび大規模災害が起これば、誰もが被災者になりうる。いくら嫌だと言っても災害はえこひいきしてはくれません。だから日ごろの備えが大切なのです。東日本大震災から5年経ちました。これを機会に非常用持ち出し袋を作ってみてはいかがでしょう」

 ちょっと気の利いたホームセンターなどに行けば、救急道具や防寒具などがセットになった非常用持ち出し袋が売っている。

「でもね、私から言わせると、かゆいところに手が届いていないものばかり、しかもえらく価格が高いんですよ。これはいいな、と思えるものはすぐに1万円を超えます。ところが100円ショップに行けばその3分の1程度で、さらに充実した非常用持ち出し袋を作ることができるのです」

 ということで、今回“チームぶら防”がお邪魔したのはのキング・オブ・100円ショップの「ダイソー」だ。しかも東京都内最大の売り場面積(1000坪)を誇る「ダイソー アルカキット錦糸町店」を訪れた。





ショッピングモールの1フロアを占領するダイソー アルカキット錦糸町店
※店舗情報
住所:東京都墨田区錦糸2-2-1アルカキット錦糸町店7F
電話:03-5637-1271
営業時間:10:00〜21:00

 JR錦糸町駅前にあるショッピングモール、アルカキットのエスカレーターを降りて驚いた。見渡す限りの100円グッズである。さすがに都内最大。店内を見て回るだけで一苦労だ。目的別に的を絞って目当ての商品を探すことにした。




ちょっと派手かもしれませんが、目立つことが重要!

「何をおいてもまずは袋だよね。様々なタイプのものがそろっていますが、逃げるときに両手が使えるようにリュックタイプ。災害時のパニック状態でも目につきやすいよう、色は明るいものを選ぶといいでしょう」(渡辺氏)

 ということでショッキングピンクのリュックを選択。なかなかお似合いである。

 ダイソーでは取り扱いアイテムの幅を広げるため、一部の商品については100円以上の値段設定をしている。このリュックは300円(以下同様)だ(以下、特に値段表示のない商品はすべて100円である)。

 さて、次はいよいよこのリュックに詰めるものを選んでいく。


引用元:
3.11を機に100均でそろえる非常用グッズ(日経ビジネスオンライン)