米国で初の子宮移植手術を受けた女性が合併症を起こし、移植された子宮を摘出しなければならなくなった。クリーブランドクリニックが9日に発表した。

患者は26歳の女性で、2月に子宮移植手術を受けた。しかし最近になって突然の合併症に見舞われたため、子宮を摘出したという。

合併症が起きた経緯は現在調査中。女性は回復に向かっているといい、「私のために迅速に行動してくれた医師団に感謝します。残念ながら合併症のため子宮は失ってしまいましたが、私は大丈夫です。皆さんの思いやりに感謝します」という談話を発表した。

女性は16歳の時に、子どもを産むことはできないと診断された。合併症が起きる数日前のインタビューでは「妊娠する機会を与えてほしいと神に祈り続けていた。今日がその旅の始まりになる」と喜びを語っていた。

クリーブランドクリニックは11月、不妊症の女性10人に子宮移植手術を実施すると発表していた。9日の時点でも研究は続けているという。

子宮移植手術は米国では初めてだったが、スウェーデンのヨーテボリ大学には9例の実績があり、このうち5人が妊娠、4人が出産している。


引用元:
米国初の子宮移植の女性、合併症のため摘出(CNN Japan)