わが子であっても、小さい子どもの時に、王様か女王様のように感じる瞬間ってありませんか? 周囲の大人たちからは可愛がられ、必要なものは、一言発すればママに全て持ってきてもらえます。

それもこれも小さな頃だけ……と大人たちは思っているでしょうが、小さな頃から染み込んだクセを正すのは、実は中々難しいこと。かといって、まだ言葉も歩くのもおぼつかないわが子に、「自分でやりなさい!」とは言えないですよね。

そこで、今回は子育てアドバイザーであり四児の母である筆者が、“小さな頃からマナーを教える方法”をお伝えします。



■「水!」と言われて運ぶのは召使い

拙い言い方で「おみじゅ!」と言われたらハイハイとつい持ってきてしまいますが、それは絶対にNGです。ママは子どもを愛し守る大人ではありますが、召使いではありません。

「水」を伝えられるくらいだったら、「ください」「ちょうだい」も必ず言えるはずです。もちろん、「くだちゃい」「とーだい」などに変換されるのはそこはご愛嬌。

「お水!」と主張してきたら、必ず毎回「お水をどうするの?」と聞いてください。

最初は分からなくて当前です。だって大人はそれで持ってきてあげていたのですから。「ください、って言うんだよ」と辛抱強く教えてあげてくださいね。

■まだ言葉を発さない赤ちゃんには「ベビーサインがオススメ」

まだ言葉を発するには遠い赤ちゃんにもマナーを教えてあげることが出来ます。

筆者のオススメは“ベビーサイン”。公式のものはやはり赤ちゃんもママも憶えやすいのでオススメですが、ここでは“親子で伝われば良い”レベルでもかまわないと思います。つまり、親子だけで通じる独自のサインでもかまいません。

ベビーサインはとても優れたコミュニケーションツールです。完璧にマスターすれば会話もスムーズですが、「もっと」「ちょうだい」「おっぱい・ミルク」「ごくごく」「食べたい」だけで充分に赤ちゃんの要望を分かってあげられます。

特に「もっと」は「もっと遊びたい」「もっと抱っこして」など応用が利くので使う頻度も高く、ママと赤ちゃんの会話をぐんと楽しくしてくれるサインですよ。

ベビーサインでマナーを教える方法は簡単です。赤ちゃんが「ごくごく」とサインしてきた時に、ママは「“ごくごく” “ちょうだい”なの?」と組み合わせて返事して上げてください。

そうしているうちに、きちんとベビーサインの中でも、「ちょうだい」「ください」をつける習慣が出来てくるようになります。

“ベビーサインを使うとそれに頼って言葉が出ないのでは”という心配がありますが、逆です。むしろコミュニケーションの楽しさを憶えた赤ちゃんは、積極的に言葉も憶えるようになりますよ!



いかがでしたか?

小さい子の拙い言葉使いはとっても可愛いですよね! つい微笑んで、いつまでもこのままでいて欲しいと思ってしまいます。

それでも人間としての基本的なマナーをしつけるのは親としての責任であり、喜びです。我が家の四姉弟もベビーサインを使っていましたが、赤ちゃんが「ミルク」「ちょうだい」と二語サインを使ったときの可愛さは、筆者自身の気持ちを明るくしてくれました。

将来ママが子どもの召使いのような親子関係にならないためにも、楽しんでマナーを伝えられたらいいですね!



引用元:
幼児には無理と決めつけてない!? 「0歳児からでも出来る」マナーのしつけ方(It Mama)