夫婦共働きが増えて、子育ても家事も夫婦でこなすという家庭が多くなってきています。パパが子育てをすることも当たり前になりつつある昨今、パパの子育てへの関わりはママへの負担を軽減するだけでなく、子どもの成長にもよい影響を与えると言われています。それはどのような影響なのでしょうか。

“わが家”のやり方を見つける

 多くのパパは子育てにどのように関わっているのでしょうか。保育園へ送ったり、洗濯をしたり、掃除や片付けをしたり…。子どもを育てていると毎日やることがたくさんあります。ママと協力して進めていかないと回りません。

しかし、夫婦共働き、ママだけ時短勤務、ママは専業主婦など家庭によってどちらがどれだけできるかは異なります。他との比較ではなく、“わが家”のやり方を見つけることが大事です。例えば、家事はママが7割、パパは3割だっていいのです。わが家の中でのバランスが取れていればそれでOK。

家事のサポートについても、無理にパパが掃除機をかけることもありません。ママによっては「パパが掃除をしてくれたけど、雑でかえってイライラする」ということも。家事よりも毎朝コーヒーを淹れて欲しいというママもいるそうです。パパが淹れてくれたコーヒーでほっとする時間をプレゼントするのもすてきですよね。

家事分、育児分は夫婦でよく相談して分担しましょう。状況が変わったらその都度見直します。きちっと線引きではなく、お互い思いやりの気持ちを忘れないことがポイントです。

パパが子どもに関わると子どもの自己評価が高まる

 子どもに手がかかる時期は人生の中では実はとても短いのです。赤ちゃん、幼児期はあっという間。ママと協力して家事をするのもあとから思えば、「大変だったけどいい思い出」になっているはず。幼児期の子どもと関わることで、父親としての感覚も育てられるでしょう。しかし、なにより、パパが子どもと関わることは子どもにとってよい影響を与えると言われています。

実は、日本の子どもの自己評価は世界的にも低いと言われています。自己評価とは、「自分は必要な人間だ」と子どもが思えること。パパが子育てに積極的に関わった家庭では、6.8%、パパが育児にあまり関わらなかった家庭の場合、18.5%の子どもが「自分が生きていても仕方がない」と答えたというデータ*も。
「お父さんからほめられると、子どもは、学校や社会へ出ていく自信をもつようになる」という考え方もあり、このことからもパパが積極的に子どもに関わることが大事だとわかるのでは。

仕事も忙しいかもしれませんが、仕事は40年くらいやる期間があります。でも、子育てに関わる時期は5、6年程度です。パパとして、子育てに関わっておかないともったいないですよ。子育てを楽しみましょう!

*参考文献:忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス 明橋 大二著(1万年堂出版)


引用元:
【パパの子育てへの関わり】パパの子育ては子どもによい影響を与える (ベネッセ)