一人っ子政策が廃止され、不妊治療を受ける夫婦が急増しているという中国。今月24日、陝西省の「Tangdu Hospital」で10年以上も冷凍保存されていた受精卵から赤ちゃんが誕生した。『chinadaily.com.cn』が伝えている。

12年間も冷凍保存されていた受精卵を使って妊娠し、無事男の子を出産したのは40歳の女性。今から13年前、女性は不妊の原因となる病気のひとつで排卵障害を伴う「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」と、卵管が詰まってしまう「卵管閉塞」を発症しており、自然妊娠が極めて難しいと診断された。妊娠を強く望んでいた女性は体外受精を選択し、医師は採卵した12個の卵子を女性の夫の精子と受精させ、そのうちの2個の受精卵を女性の子宮に戻した。9か月後、女性は男の子を出産し、元気な7個の受精卵を冷凍保存することにしたという。

そして一人っ子政策が廃止された昨年、女性はこれが最後のチャンスかもしれないと再び妊娠を希望。冷凍していた受精卵のうち、3個が解凍され女性の子宮に戻された。12年間眠っていた受精卵は順調に成長し、今月24日に女性は3440グラムの男の子を出産した。

長期保存されていた受精卵による妊娠は珍しいとされるが、2010年にはイギリスで11年間冷凍保存した受精卵で妊娠した女性が女の子を出産している。この女性は子宮内膜症と多嚢胞性卵巣で自然妊娠の見込みが低く、最初の体外受精では双子を授かっていた。



引用元:
12年間冷凍保存した受精卵で妊娠 男の子が誕生(中国) (ライブドアニュース)