豊後大野市は22日、市が運営する豊後大野市民病院(同市緒方町)の産科を3月末で廃止する方針を明らかにした。担当の男性常勤産科医師(76)が高齢で緊急時の対応が難しくなり、後任の確保にめどが立たないため。昨年秋、出産の受け入れをやめていた。廃止後は豊後大野・竹田地域の産科は、豊後大野市三重町内の開業医1カ所となる。
 同日あった市議会運営委員会で、市が3月定例会に上程予定の、産婦人科を婦人科に改編する市病院設置条例の一部改正案を説明した。
 市民病院によると、現状では夜間や休日などの緊急対応が難しく、婦人科の非常勤医師の派遣を受ける大分大医学部に常勤産科医師の派遣を打診したが、見つからなかったという。
 市民病院での出産は▽2013年度 25件▽14年度 16件▽15年度 9件―と減少。三重町や大分市などで出産しているとみられる。「いつ始まるか分からないお産には常勤産科医が必須だが、医師の確保に全くめどが立たない」(同病院)ため廃止の方針を固めた。婦人科は診療を続ける。
 同日の定例会見で橋本祐輔市長は「休止の選択肢もあったが、全国的な産科医の減少などで見通しが立たない以上、診療科目を掲げ続けるのは無責任だと考えた。民間病院との情報交換を密にして、市内の状況把握を続けたい」と話した。


引用元:
来月末で産科廃止 豊後大野市民病院 (大分合同新聞)