子宮頸がんの代表的な治療のひとつが、子宮を取り除く手術です。術後は妊娠できなくなったり、夫婦関係などに悩むことが生活の質に影響しやすいです。家庭で行う健康プログラムが術後の生活の質に影響するか調べられました。


◆子宮頸がん手術後の生活の質

子宮頸がんが早期発見された場合、妊娠能力を残す手術もあります。しかし、早期発見できなかった場合などでは、治療のため妊娠が不可能になります。

今回の研究では、226人の子宮頸がん患者が対象とされました。対象者はランダムにグループに分けられ、看護師が指導する家庭で行う健康プログラムを受けるグループと、受けないグループとされました。健康プログラムでは、心理ケア、社会的サポートやリハビリなどが行われました。そして、対象者は健康プログラムを受ける前と後で生活の質のアンケートに答えました。



◆家庭で行う健康プログラムで生活の質が改善!

次の結果が得られました。


プログラムを受けた後、健康プログラム群で有意な改善が生活の質の合計スコア(t=-7.650, p=0.000)[...]について見られた。 

有意な生活の質の合計スコアの違い(F=41.980、p=0.000)が健康プログラム群とコントロール群で見られた[...]。

家庭で行う健康プログラムを受けたグループで生活の質が向上しました。



子宮頸がんの手術後は妊娠や出産ができなくなったりなどの悩みを抱えることが多くあります。手術を受けた後の生活の質を改善する方法は、治療の重要な要素です。


引用元:
家庭で行う健康プログラムで子宮頸がん手術後の生活の質が改善!(MEDLEY)