同センター消化器外科の江原一尚医長(46)によると、ダ・ヴィンチ手術では先端に電気メスや内視鏡カメラを取り付けたロボットアームを体内に挿入し、医師が高画質の立体画像を確認しながら遠隔操作。アームは腹腔鏡より複雑な動きが可能で手ぶれの影響を受けず、患部周辺の臓器や血管、神経を傷付けるリスクを大幅に減らせるという。

 ダ・ヴィンチによる胃がん手術は、藤田保健衛生大病院(愛知県)が日本で初めて臨床試験に取り組み、26年9月に先進医療の承認を受けた。同センターは26年5月から県費による臨床研究を開始。28例の実績で先進医療の承認につなげた。

 先進医療では、公的医療保険が適用される保険診療と保険外の自費診療を併用する「混合診療」が可能になる。自費診療の場合、他病院では入院費などを含め200万〜250万円程度かかっていたが、約70万円に抑えられる。同センターでは今後、腹腔鏡で実施していた年間約100例のうち、40〜50例でダ・ヴィンチを活用する。

 江原医長は「先進医療となり、腹腔鏡より高い精度の手術をほぼ同額で受けられるようになった」と話した。今後、全国の6病院とともに手術数を増やし、手術費も含めた保険適用を目指す


引用元:
埼玉県立がんセンター、先進医療承認 手術ロボ胃がんも保険適用(産経ニュース)