インフルエンザの流行が続いています。学級閉鎖や学年閉鎖も多発しているようです。また、A型、B型が同時にはやっているので1回かかっちゃったから大丈夫ということはありませんよ。油断しないようにしてくださいね。

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さて、学級閉鎖中で、家にいる間に発熱して、インフルエンザと診断するお子さんを経験します。閉鎖になった直後の発熱なら園や学校で感染したものでしょう。しかし、閉鎖になって数日後の発熱では話が合いません。よく聞いてみると、外出は買い物くらいしかしていませんとのこと。その買い物が大型ショッピングセンターだったそうです。感染場所が特定できました。

学級閉鎖になっている間、大型ショッピングセンターなどは普段子どもがいないはずの平日の昼間に大勢の子どもがいるようです。高熱でぐったりしている子はさすがに外出しないでしょうが、すでに回復期にある子やまだ発症はしていない潜伏期にある子は退屈なので外出してしまうのでしょうね。子どもだけでは行かないでしょうから親が連れていくのでしょう。感染拡大を防ぐための学級閉鎖なのに。

中には学級閉鎖中にテーマパークに遊びに行って、その間に発熱してインフルエンザを発症したなんて子もいました。

一体、どうなっているのでしょう? 何のための学級閉鎖なのか、わかっておられるんでしょうか?

これは子どもの責任ではなく、親である大人の責任です。こんな当たり前のこと、ご自分で判断できるようになっていただきたいものです。


引用元:
学級閉鎖中なのにインフルエンザ感染?(朝日新聞)