アレルギーの病気は子どもの病気として珍しいものではなく、主なものにアトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎があげられます。ここでは最近、新聞などでもよく話題にされている食物アレルギーの話をします。
食物アレルギーがある子どもは年々増えていると言われています。赤ちゃんで約10人に1人ですので小さい子に多いイメージがあるかと思いますが、小学生以上でも100人に4〜5人と決して少なくない病気で、大人になって初めて発症することもあります。
人には、ばい菌など有害なものを上手に排除していく免疫反応というシステムが備わっています。しかし、食物アレルギーでは必要不可欠な食べ物に対してまで免疫反応が過剰に働いてしまい、アレルギー症状を引き起こす物質が体の中に増えてしまいます。
ある特定の食べ物がアレルギー症状を引き起こす時、それをアレルゲンと呼びます。なぜそのアレルゲンにだけ反応が起こるのかはわかっていないことも少なくありません。原因として遺伝や環境が関係していると考えられていますが、はっきりした理由も不明です。なお、アレルゲンを少しでも食べると必ず症状が出るわけではなく、体調の良しあしや運動やストレスの有無なども症状の出現を左右します。
食物アレルギーの症状で最も多いのは、じんま疹、体が赤くなる、かゆくなるなどの皮膚の症状です。その他にまぶたが腫れる、くしゃみ、口の中の違和感など顔面の症状、せきや喘鳴(ぜんめい)(ゼーゼー)など呼吸の症状、腹痛、吐き気などおなかの症状もあります。複数の場所に重い症状が出る場合もあり、それをアナフィラキシーと言います。さらに重症になって血圧が下がり、ぐったりとなって意識がもうろうとなる場合をアナフィラキシーショックと言い、生命を脅かす可能性も出てきます。
引用元:
食物アレルギー 小学生以上でも100人に4〜5人(朝日新聞)