世界で初めて全身麻酔による乳がん摘出手術に成功した江戸時代の医師・華岡青洲の生誕地の紀の川市が、乳がん検診の受診率アップに力を入れている。市では平成20年に「市ピンクリボンキャンペーン推進本部」を設立して啓発活動を展開しており、13日には講演などのイベントを開催。市は「検診や健康についてわかりやすく学んでもらえれば」としている。
市などによると、「ピンクリボン」は1980年代の米国発祥で、2000年代になって日本にも広まったという。乳がんで亡くなった女性の母親が家族と一緒に作ったことが始まりとされ、現在では乳がんの早期発見などを啓発する運動のシンボル的な存在になっている。
乳がんは早期発見、治療すれば、完治の見込みが高いとされるが、乳がんで悲しい思いをする人を少しでも減らそうと、市では平成20年、地元の医師会などと同本部を発足。市内で講演や中学生向けに授業を行ったり、イベントではブースを設けて専門の医師が相談に応じたりもした。また、市内の公立那賀病院では乳腺外科を新設。市が超音波診断装置を寄贈するなど、市全域で乳がんの早期発見などの啓発に努めている。
乳がん検診の受診率は、19年度が36・0%だったが、20年度に39・2%、21年度は42・8%−と増え、受診率の高さは県内でもトップクラスだという。
13日のイベント「大切なあなたのために」では、落語家で医学博士の立川らく朝さんが「らく朝の一笑(いっしょう)健康〜ヘルシートークと健康落語」と題して講演。さらに、がんにちなんだ創作落語を披露した後、市民らでつくる劇団「華岡青洲」による演劇「華岡青洲の妻」が上演される。
同市西大井の市本庁舎南別館「ホール田園」で。午後1時半〜4時15分。定員400人。無料。問い合わせは、市健康推進課(電)0736・77・0829。
引用元:
乳がん検診受診率アップへ紀の川市が13日に推進イベント(産経ニュース)