県内で昨年4〜12月に風疹の免疫の有無を調べる抗体検査を受けた984人のうち、約4割にあたる352人が抗体不十分だったことが、県の集計で分かった。風疹の流行は例年春先からとされる。妊娠した女性が感染すると難聴や心疾患、白内障といった障害を持った赤ちゃんが生まれる「先天性風疹症候群」を引き起こす可能性があるため、県は予防接種を呼びかけている。
県による抗体検査の対象は、保健所を設置する横浜▽川崎▽相模原▽横須賀▽藤沢の5市以外の市町村に住んでいる人で、妊娠を希望する女性やそのパートナー、風疹の抗体価が低い妊婦のパートナー。県が県医師会に委託して無料で実施している。
県による抗体検査の集計に男女や年齢の分析はないが、一般的に抗体不十分が懸念されるのは、20代以上の世代。特に、現在は就学前までに2回受ける予防接種を一度も受ける機会が無かった1979年4月1日以前に生まれた男性(今年4月1日時点で37歳以上)と、接種率が低い79年4月2日から87年10月1日生まれ(同28〜36歳)の「予防接種谷間世代」の男女は、抗体不十分の可能性が高いとされる。
県衛生研究所によると、2013年に風疹が大流行した際、患者の累積報告数のうち、男女別では約8割が男性、年齢別では20〜40代の男性が約7割を占めた。同研究所は年代的なワクチンの接種率の低さが一因とみている。
13年は大流行を受け、先天性風疹症候群の赤ちゃんも全国的に急増。国立感染症研究所によると、県内でも3人の患者が報告された。
風疹は職場や勤務中に感染が広がる可能性もあるため、県は「家庭や職場が一体となった風疹予防を」と呼びかけ、無料の抗体検査のほか予防接種の助成もしている。詳細は県や各市町村のホームページへ。【
引用元:
妊婦守って 風疹 昨年4〜12月・984人検査、「抗体不十分」4割 例年春先に流行、県が予防接種呼びかけ /神奈川(毎日新聞)