三重大病院は7日までに、難病指定を含む2つの先天性心疾患を抱えた生後5カ月の男児の手術に国内で初めて成功したと発表した。これら2つの心疾患の手術には冠動脈の移植が必要とされてきたが、移植せずに済む新たな方法で昨年4月に実施した。快方に向かっているという。

 2つの心疾患は、心臓の左側が小さく厚生労働省が難病に指定する「左心低形成症候群」と、大動脈につながるはずの左冠動脈が肺動脈とつながる「左冠動脈肺動脈起始症」。病院によると、左心低形成症候群の国内患者数は年200人程度、左冠動脈肺動脈起始症はさらに少ない。同時に抱える患者は国内で死亡報告が2例あるだけとしている。

 病院によると文献上、世界では成功例が4例あり、いずれも冠動脈を肺動脈から大動脈につなぎ換える冠動脈移植手術を行っていた。移植は合併症のリスクが高く、今回の手術では肺動脈の切開箇所をずらし、そのまま大動脈につなげ、移植を避けることに成功した


引用元:
2心疾患抱える乳児の手術成功 国内初、三重大病院 (日本経済新聞)