国立感染症研究所が、2015年の「りんご病(伝染性紅班)」の患者報告数が過去10年で最多となったことを発表。2016年に入った今も、流行は収束していないようです。小児がかかりやすく、頬がりんごのように赤くなる病気ですが、成人に感染するとインフルエンザのような症状が出たり、流産が起きたりする可能性が。いったいどのような病気なのでしょうか。

■ 大人がかかると、重い症状が…!

りんご病の感染はせきやくしゃみによって、ウイルスが飛沫することで起こります。感染するのは主に0歳以下の子どもで、軽い風邪のような症状が現れてから7〜10日後、頬や腕、足に赤い発疹が現れます。重篤な状態に至ることはあまりありません。しかし、成人が感染すると、腕や太ももなどに小さな赤い斑点、高熱などの重い症状が現れます。強い関節痛により、1〜2日のあいだ歩行困難になることも。成人の場合は症状が多様で別の病気と勘違いされることも多いんだそう。また、妊婦さんが感染すると、流産や死産、胎児の体に水がたまる「胎児水腫」などにつながるおそれも。大人も十分に気を付ける必要があります。

■ 2011年に過去10年で最大の流行→2015年はそれを上回る流行

りんご病には4〜6年の流行周期があり、2001年、2007年、2011年にも流行しています。2011年の患者報告数は過去10年で最多となる87,010人でしたが、2015年はそれを上回る98,500人でした。春から夏にかけて流行することが多いのですが、2015年は冬に感染者数が増加しました。2016年に入った現在も、流行は続いているようです。

■ マスクの着用、手洗い、うがいでしっかり予防

りんご病の感染力が最も強いのは、風邪のような症状が出ている時期。この時期に病院に行っても、りんご病と診断されることは少ないんだとか。また、通称の由来になっている赤い発疹が出たころには、感染力がほとんど無くなってしまいます。このため、感染している人がいることに気がついたときには、すでに自分が感染しているというケースも少なくありません。また、ワクチンがなく、予防接種によって感染を防ぐことはできません。予防のためにできるのは外出後の手洗いやうがい、マスクの着用など。同様に飛沫感染する風邪の予防方法と同じですね。

■ 大人もりんご病に気を付けて!

大人がかかると怖いりんご病。感染力の強いころに正しく診断することが難しいため、患者を見つけるのは困難ですが、予防ができないわけではありません。風邪やインフルエンザとともに、しっかり対策していきましょう。


引用元:
大人の「りんご病」に要注意 妊婦は流産の可能性も(livedoor)