長岡へ搬送、無事出産

 中越大渋滞が続いていた26日、見附市の実家で産気づいた30代の女性を長岡市の病院に運ぼうとしたが救急車が使えず、ドクターヘリで搬送していたことが29日、分かった。搬送先の病院に最も近いランデブーポイント(離着陸地点)が除雪関連の作業で使えず、別のポイントを消防職員がかんじきで踏み固めて着陸場所を確保。女性は無事、元気な男の子を産んだ。

 関係者によると、女性の家族が26日正午前、119番通報した。見附市消防本部は長岡市川崎町の長岡中央綜合病院に運ぼうとしたが、国道8号は大渋滞。同本部は救急車での搬送は不可能と判断、ドクターヘリ要請の窓口となっている新潟大学医歯学総合病院(新潟市中央区)に出動を求めた。

 中央綜合病院に最も近いランデブーポイントは8号沿いの長岡除雪基地だったが、除雪用重機の出入りが頻繁で使えなかった。このため急きょ、数キロ離れた別ポイントで長岡市千歳1の市民防災公園に着陸することに決定。連絡を受けた長岡市消防本部は職員約20人が公園に向かい、かんじきやスノーシューをはいて雪を踏み固め、10分ほどで約7メートル四方の“ヘリポート”を用意した。

 午後0時半すぎにヘリが到着すると、待機していた救急車に妊婦を運び、比較的渋滞の少ない道を選びながら午後1時ごろ中央綜合病院に到着した。

 長岡市消防本部によると、母子ともに健康という。同本部の品田満・長岡市消防長は「積雪があった中でヘリポートを確保でき、渋滞を避けて救急車が妊婦を運び込めたのは幸いだった。今回の経験を今後に生かしたい」と話した。


引用元:
ドクターヘリ妊婦救う、見附大渋滞(新潟日報)