親が育てられない子どもを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運営する慈恵病院は28日、世界各国で同様な取り組みを行う人を招き、課題を話し合うシンポジウムを来年11月に熊本市で開催すると発表した。

 「Baby Box〜各国の現状と課題」をテーマに、欧米などで「赤ちゃんポスト」のような事業に携わる人が各国の取り組みを話すほか、乳幼児の命と健康を守るために必要な課題などを話し合うパネルディスカッションも行う。

 28日に病院で会見した蓮田太二理事長は、日本では「赤ちゃんポスト」が同病院だけにしかなく、旅費がないといった理由で乳児が捨てられた例をあげ、「日本全国に預け入れやすい場所を作らないといけないという思いを持つようになった」。シンポジウムは「各国の現状を知ってもらい、日本がどういう方向で考えたらいいのかを考える良い機会になる」とした。


引用元:
熊本)赤ちゃんポスト課題を協議、国際シンポを来年開催(朝日新聞)