大抵の人は、急に動悸やめまい、息苦しさなどの発作が何度も繰り返し起こったとしたら、「次に発作が起これば死んでしまうのでは?」と思ってしまいますよね。実はこのパニック症という病気は100人に1人に発症する可能性があるという、意外と身近な病気なのです。

− パニック障害(Panic disorder )

予期しないパニック発作が繰り返し起こっており、1か月以上にわたりパニック発作について心配し、普段の行動を変えるという特徴を持つ不安障害に分類される精神障害である。 治療には認知行動療法や薬物療法が推奨されている。
パニック発作は、動悸、息切れ、めまい、強烈な不安感など、4つ以上の症状が急速に頂点に生じることで起きる。

典型的な悪化の仕方では、最終的に逃れられない場面を回避して、生活範囲を限定する『広場恐怖症』へと進展する。

パニック症は、どこかに異常があるからなるの?
突然胸が苦しく、鼓動が早くなり、死ぬかと思うほどの恐怖に襲われます。ところが、病院で検査もしても「どこにも異常がない」と診断されてしまいます。
パニック症は、敵や災害から逃げるために、体に備わった生き延びるための行動です。しかし、人によっては、なんでもない時にパニック状態のような反応が起きることがあります。

一過性でおさまってしまう場合もありますが、良くなったり悪くなったりしながら慢性に経過する場合が多くみられます。また、半数以上にうつ病を伴ってくることがあるので、注意が必要です。

パニック症の原因は
原因はまだ解明されていませんが、脳内ノルアドレナリン系の過敏や過活動、またはセロトニン系の機能不全など、脳機能の異常が有力だとされています。
今までの研究から、乳酸、カフェインなどに過敏で、発作を引き起こしやすくなることがわかっています。

他にも、睡眠不足や過労、風邪などの体に不調のある時や、ストレスも発症やきっかけになることが知られています。

パニック症や、恐怖症に共通する遺伝子が発見されました
最近になり、帝京平成大学の音羽健司 教授と、米国バージニア・コモンウェルス大学のジョン・ヘッテマ 准教授らの国際共同研究グループによる研究で、不安症やパニック症に共通する遺伝子があることが発見されました。

これまで「神経症」と呼ばれていた、全般性不安症・パニック症・社交不安症・恐怖症などは、比較的頻度の高い疾患として知られています。
これまでの研究から「遺伝的要因」が関与していることが言われていましたが、はっきりとした遺伝部位は発見されていませんでした。

今回の研究では、米国、欧州、豪州を中心とした研究者による共同研究グループを結成し、計1万8000人を対象とした全遺伝子解析のメタ解析を行い、不安症の発症に関与する遺伝子を調べました。
解析は、「患者と健常者を比較する方法」と、「不安に固有の因子を用いて、全対象者を調べる方法」の2通りが実施されました。

この研究により、特定の遺伝子変異が不安症のなりやすさに関係することがわかったそうです。
現在は抗不安剤や行動療法などで、治療が行われていますが、今後、発見された特定の遺伝子をさらに研究していくことで、不安症やパニック症に効く新たな薬が開発されることが期待されています。

引用元:
パニック症の発症率は100人に1人!(imedi)