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先日、県内の高校に講師として呼んでいただきまして、「性教育90分勝負」の濃厚な時間を過ごさせていただきました。それにしても、全校生徒1200人は壮観でした。
ターゲットが絞りにくかったんで、間もなく大学生という3年生に向かって話をしたつもりです(前列が3年生だったので、学校側もそのつもりだったんでしょう)。
話の最後はこんな感じでした。生徒たちに伝わったでしょうか?
◇ ◇ ◇
恋愛ってのは失敗の連続ですからね。知恵をしぼっても、どんなに慎重になっても、裏切られることもあるし、見失うこともあるもんです。結局のところ、恋愛、そしてセックスのリスクをゼロにすることはできません。リスクのない生き方が存在しないように、リスクのないセックスも存在しないんです。
「コンドームがあなたを守ります」というメッセージは、「リスクを軽減させる重要なアイテムですよ」という意味に過ぎません。実際、梅毒やヘルペスなど、コンドームで予防できない性感染症はたくさんあります。そもそも、ゴム一枚で守ってもらえるなんて甘えるんじゃあない。身を守りたければ、あらゆる知恵を集約しながら生きてゆくしかありません。それでも病気になる人、死んでしまう人がいるのが「いのち」ってものなんですけどね。
大切なことは・・・、そうしたリスクを、いかにマネジメントしながら生き抜くかってこと。恋愛のマネジメント能力ってのも、失敗を繰り返すことでこそ高められてゆくんですよ。
「自分は失敗などしない!」なんて信じていると、失敗したときに目を背けるようになります。そして、同じ失敗を繰り返す。だから、「失敗することだってあるだろう、挫折することもあるかもしれない。でも、手は抜かない。大切に生きてゆく」、そんな気持ちでいた方がいいと思います。
コンドームが使えなかったり、いやなセックスを強要されたり、病院でクラミジアだって言われたり、想定外の妊娠に気づいたり・・・ そんな失敗をしたときには、その経験は大切なものだから、逃げ出さず、言い訳せずに「やっちまった」と正直に認めることが大切です。
そして、話し合えるパートナーがいるなら、向かい合って情報共有をすること。自分たちで抱えきれないぐらいの失敗であれば、親、学校の先生、保健の先生、病院の医師や看護師など、信頼できる人に相談すること。
そうして、次は失敗を重ねることがないように、どうすれば良いかをしっかり考えるようにしましょう。これこそが、皆さんが「失敗した意味」なんですよ。すごく大切なことですから、忘れないでくださいね。
引用元:
性感染症を回避するために心がけたいこと(朝日新聞)