小平市は2016年度から、子育て世帯が店頭で提示すると割引などの特典を受けられる「子育て応援カード」に対して、市の補助金を出すことを決めた。同市の子育て支援団体「小平はぐくみプロジェクト(こだはぐ)」が取り組んできた活動が実を結んだ形で、こだはぐ代表の橋本直子さん(46)は、「後輩ママさんたちの力になるため、協力してくれる店を増やしていきたい」と意気込んでいる。
代表の橋本さんは、1999年に結婚した時から小平市に住み、2人の子供を育ててきた。その間、「小平は転勤族が多いので、産後うつなど、一人で悩みを抱えているママさんからたくさんの相談を受けた」という。
自分の子育てが一段落した2013年11月、後輩ママたちの子育てを支援しようと、ママ友仲間とこだはぐを結成。子育て応援カードは都内では足立区や狛江市などで発行され、全国的にも広がりを見せていたが、小平市にはなかったため、「行政がやらないなら、私たちができる範囲でやってみよう」と始めた。
市産業振興課の助けも借りながら、メンバー10人で取り組みに協力してくれるお店を探す“飛び込み営業”も行ってきた。
こうして、14年度からは、独自に作成した応援券を配布して事業を開始。協力してくれるお店で示すと、割引が受けられるほか、粉ミルクを溶かすお湯をもらえたり、バースデーソングを歌ってもらえたりするなどのサービスが受けられるようになった。
今年度には、西武信金の助成金事業に採択されて約14万円の支援を受け、公立保育園などを通じて応援カード5000枚を配布。対象店舗も市内の60店に増えた。
同市では、この活動について評判がいいほか、公益性が高い取り組みだとして、16年度から市の「いきいき協働事業」に採択。カード発行経費や人件費など数十万円を補助することを決めた。
こだはぐでは、16年度は、妊婦と未就学児のいる全世帯に行き渡るよう、1万8000枚のカードを作成する。協力店は現在、西武線の花小金井駅と一橋学園駅周辺に集中しているが、同市全域に広げ、160店舗にまで増やすことが最大の目標だ。
橋本さんは「家族にはあきれられてしまうけど、孤独な子育てを減らすため、できる範囲でがんばっていきたい」と話している。
引用元:
子育て応援カード 後押し 東京都 (読売新聞)