前編では、「赤ちゃんの泣き方は、泣いている原因に違いがある」という話をしました。後編では、育児において一度はぶつかる難題「夜泣き」の対処法について紹介します。


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赤ちゃんが夜に泣く=夜泣きではない
赤ちゃんの夜泣きというと、書いて字の通り、赤ちゃんが夜に泣くこととお考えの方があるかもしれませんが、「夜泣き」というのは、実はどの時期の赤ちゃんにも言える言葉ではありません。

生後2ヵ月ぐらいまでの赤ちゃんは、1時間〜2時間寝ては目を覚ますというのを昼夜に関係なくしていますので、夜に泣いたとしてもそれはたまたまタイミングが夜だっただけで、そういったものを夜泣きとは呼ばないのです。

夜泣きは、赤ちゃんが昼間に長く起きているようになり、夜になると5時間〜6時間は眠るようになってきてから起きます。時期的には生まれてからおよそ4ヵ月〜5ヵ月がたったぐらいからです。


夜泣きが起こる原因
夜泣きは、赤ちゃんの生活サイクルが大人に近づく過程で起きることがあります。これは、うまくサイクルをとることができなかった時に起きる現象です。

たとえば夜、赤ちゃんの眠りが浅くなったときなどにぐずぐずと泣くような場合。こういった夜泣きは眠りのサイクルの合間に起きるものなので、そのままにしておいても、そのうちにまた眠りが深くなって泣き止んで眠ってしまいます。

また、夜中に目が覚めてしまったときに近くにお母さんが見つからず、不安に感じて泣いてしまう夜泣きもあります。赤ちゃんはお母さんを見つけられずに泣くわけですから、安心させてあげると泣き止みます。このような夜泣きを始めたら、近くに行って手をにぎったり、ゆっくりとしたリズムでふとんをトントンとたたいて上げたりすると、赤ちゃんは安心して泣き止み、眠り始めます。

夜泣きしても、まずは抱き上げずに対処を
いずれにしろ、夜泣きを始めたときに抱き上げてあやすことを繰り返すのは、あまりおすすめできません。生後4ヵ月〜5ヵ月にもなると、赤ちゃんは条件反射の能力が発達してきていますので、夜泣きしたときに抱き上げてあやすということを繰り返すと、よく言う「抱きぐせ」がついてしまい、今度は逆に抱き上げてあやしてもらわないと泣き止まないようになってしまうからです。

ただし、条件反射の能力が発達途中の3ヵ月ぐらいまでの赤ちゃんであれば、抱きぐせはつかないとされています。

そもそも抱いて欲しくて夜泣きしているわけではありませんので、そばに行って安心させてあげてください。



引用元:
赤ちゃんの泣き方から何を言いたいのかを理解できるようになろう(後編)(excite)