予期せぬ妊娠などにより定期的な妊婦健診を受けず、出産間近に病院に駆け込む「未受診妊婦」の人数が、医療機関と連携して全国で初めて相談窓口を開設した大阪府内で2年続けて減少し、歯止めがかかっていることが14日、大阪産婦人科医会の調査で分かった。

 2012(平成24)年の307人をピークに13年は285人、14年は262人。調査を委託した大阪府は「相談窓口に効果があった」と分析。同様の窓口は北海道、東京都のほか、神奈川、静岡、兵庫、福岡、佐賀の各県でも設置が進んでいる。

 大阪府が09年から毎年実施している調査では、未受診の原因として「経済的理由」と「知識不足」が多く、「不安定な家庭環境」なども挙げられてきた。14年の未受診は15〜47歳で、20代が最多。10代後半と30代後半が続く。

 妊婦健診には公費助成があるが、府によると、経済的理由を挙げる背景には、ほかの子供の養育で余裕がなかったり、出産後に掛かる費用への不安から、健診に対して消極的になったりするケースがあるという。

 府が11年10月に設置した相談窓口は、現在は保健師と助産師が常駐し、産科医と連携して急な出産に対応する。匿名で電話やメールの相談を受け付け、妊娠の初歩的な質問に応じてきた。

 相談件数は中高生ら10代が3割以上の高い比率を維持。府の担当者は「若い世代が誰にも相談できず、正しい知識がないまま孤立している。1人で抱え込まず相談してほしい」と話した。



引用元:
出産間際に駆け込む「未受診妊婦」、増加に歯止め 大阪府「相談窓口が効果」 (産経ニュース‎ )