肥満な子どもって親からの遺伝が原因なの? そんな疑問を誰しも一度はもたれたことがあるはずです。

そしてどうやら“パパの肥満”は産まれてくる子どもに影響を与えるらしいということがある研究により明らかになりました。

もしそうであれば、夫の肥満を解消して子どもに影響を与えることは避けたいもの。

そこで今日は、ヨガインストラクター兼アーユルヴェーダアドバイザーの筆者が、肥満の遺伝と夫の「体質別」に試したい肥満解消法についてお伝えします。

■精子は父親の体重についての情報を運ぶ

デンマークのコペンハーゲン大学からの研究報告によると、男性の体重が、精子に含まれる遺伝情報に影響するとのこと。

やせた男性、肥満男性の精子細胞には、食欲の制御に関連する遺伝子領域で、エピジェネティックマーク(特に脳の発達と機能を制御する遺伝子)に顕著な違いがあるそうです。

子どもの肥満を喜ぶ人はいないでしょうから、夫が肥満気味のご夫婦はぜひ子供を作る前から肥満を解消しておきたいですね。

■「○○を摂ると痩せる」は間違い

世の中には多くの健康法やダイエット法が存在し、“○○を摂ると痩せる”“断食ダイエット”など数えきれない情報があります。

ですがアーユルヴェーダ的に考えると、それらが「合う人もいれば合わない(効果がないor逆に太る)人もいる」と考えられています。

なぜかというと、人には生まれ持った体質が存在し、どんな影響で太っているのかの原因がみなそれぞれ違うからです。

■夫の「体質別」に試したい肥満解消法

(1)本当は痩せていたけど“太ってしまった”タイプ

症状:便秘、冷え、肌や髪・爪・目の乾燥、神経系の乱れ、不安症、不眠、頭痛、肩こり、ストレスを感じやすい

解消法:身体が冷え、循環が悪くなっているのでまずは冷たい食べ物・飲み物を控え温かいものを意識しましょう

お肉は鶏肉、野菜は甘味があるものを意識的に摂り入れ、水分や油分を豊富に含む調理法にしてあげてください。

また、ある程度決まった時間に食事をし、寝る前に1杯、白湯を飲む習慣をつけましょう。激しい運動は向いていませんので、“温める食事”をとにかく心掛けましょう。

(2)“食欲が止められない”タイプ

症状:筋肉質(プヨプヨではなく絞まった肉質)、肌や目が赤くor黄色くなりやすい、肌の炎症、充血、口の中が酸っぱい、怒りっぽい、肝臓が悪い、下痢、アルコールやカフェインを好む

解消法:断食や食事を減らしすぎるのは向いていません。体内の熱が高まってしまうことが原因で食欲が激しくなっていますので、熱すぎるものや辛味・塩味・酸味の摂りすぎには気をつけましょう

また、アルコールやカフェインは可能な限り減らし、甘味のある野菜・果物を意識して摂りましょう。お腹がすいてしまったら、ドライフルーツか、ぬるめのホットミルクを飲み食欲を抑えてみてください。

(3)“もとからポッチャリ”タイプ

症状:肉質がプヨプヨしている、肌が湿っぽい、色白、常にお腹が重い、便は毎日出ずに1回が多量、やる気が出ない、いつも家でゴロゴロして運動嫌い、鈍い

解消法:とにかく運動が向いています。朝起きたら朝食前の運動を習慣化しましょう。


引用元:
「肥満の父親」の精子は子どもに遺伝する?夫の体質別にみる肥満解消法