赤ちゃんの顔が赤い!それは湿疹のサインかも
新生児の頃の赤ちゃんの肌はとてもデリケートでトラブルを引き起こしやすいです。

赤ちゃんの肌がカサカサになって赤く腫れていたり、痒そうにしているのを見るのはとても辛いですよね。

赤ちゃんの肌が赤いのは炎症が起きているサインです!症状をみながらすぐに対処するのが悪化させないポイントです。

ただ一言に湿疹とまとまめていますが、実は湿疹にも種類があるので覚えておきましょう。

なぜ、赤ちゃんの顔には湿疹が出やすいの?
赤ちゃんは肌のバリア機能が弱く様々な要因から湿疹が出やすいです。乾燥や寒さでも湿疹のような症状を起こします。

湿疹の判断が難しいので乳児に起こる湿疹をまとめて「乳児湿疹」と呼びます。

では乳児湿疹とはどのような症状なのでしょうか?アトピー性皮膚炎との見分け方や、ケア方法などをまとめました。

乳児性湿疹や、その他の湿疹の種類と特長
赤ちゃんの湿疹は、その症状で湿疹の種類がわかることがあります。同じ湿疹の症状でも対処法などが違うので種類や、湿疹の特長を知っておくことはとても大切です。

乳児湿疹とは
乳児湿疹とは、新生児期に起こる湿疹のことを言います。乳児湿疹は病気ではなく、湿疹のひとつの症状と考えましょう。

あらわれる症状には、以下のようなものがあります。

•肌が赤くなる
•水ぶくれのような発疹ができる
•白色・黄色のかさぶたが肌や頭皮にできる
乳児性湿疹には乾燥性のものと、脂漏性のタイプのものがあります。

頬・おでこなど顔全体に症状がでやすく、酷くなるとお腹や背中など範囲が広がっていきます。乳児湿疹は生後2週頃から症状が出始めることが多いです。

乳児性湿疹は、1歳頃には症状が治まってくるので経過を観察し見守りましょう。

@脂漏性湿疹
乳児性湿疹の種類の1つである「脂漏性湿疹」。皮脂の分泌の多い顔(おでこ・頬)などに症状がでやすく、さらに耳の後ろや摩擦の多い脇の下、太ももの付け根などにも症状があらわれることがあります。

•皮膚が赤くなる
•肌がカサカサに乾燥して荒れる
•白・黄色のかさぶたができる
•ニキビのようなものができる
といった症状が乳児性湿疹の特徴です。

一見痒そうに見えますが、脂漏性湿疹は痒みを伴わないと言われているので安心してください。

原因
新生児期は、皮脂の分泌がとても盛んなため分泌された皮脂がたまりやすいので炎症を起こしやすいです。

さらに毛穴が未発達なため、分泌された皮脂が毛穴に詰まりやすいことが原因で脂漏性湿疹になることが多いです。


A乾燥性湿疹
乳児性湿疹の、もう1つが「乾燥性湿疹」です。寒さや乾燥により症状があらわれることが多いです。

•皮膚表面がガサガサしてくる
•赤みをともない乾燥している
•肌が白い粉をふいたような状態になる
このような症状の場合は乾燥性湿疹の疑いがあります。

こちらは、脂漏性湿疹とは異なり保湿などのケアをしないと痒みを伴うことがあるので注意しましょう。

原因
新生児期は、皮膚のバリア機能が弱く大人の皮膚の厚さの半分しかないため、少しの刺激や気温、乾燥による影響を受けやすいのが乾燥性湿疹になる原因と言われています。

乳児湿疹とは異なる、アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、もともと何らかのアレルギー反応を起こしやすい体質の赤ちゃんがなりやすい皮膚の病気です。乳児性湿疹と異なり、慢性的に症状が続き痒みを伴います。

おでこ、目、口、耳など皮膚が薄く弱い場所に出やすい傾向があります。

湿疹や肌の特徴としては以下のようなものがあります。

•肌の赤みが強い
•肌の表面がゴワついて硬くなる
•湿疹から液体が出てくる
•激しい痒みがある
•ひどく乾燥している
アトピー性皮膚炎は、乳児湿疹とは異なり症状も重くなります。

痒みを伴うので、赤ちゃんが睡眠時に顔を擦ったり、引っ掻いたりしてしまうことがあります。

原因
皮膚への様々な刺激が原因と言われています。ダニ、カビ、ほこり、塵、食品、金属、紫外線などがあげられます。

ですが、アトピー性皮膚炎の原因は複雑に絡み合っていることが多いので、病院できちんと検査を行い原因となるアレルギー症状をみつけてあげるのがいいでしょう。

症状別、湿疹のケア方法と対処法☆
湿疹の対処法やケア方法を行うことで、赤ちゃんの湿疹の症状は和らぎ緩和していきます。

湿疹を悪化させる一番の大敵は乾燥です。症状別にケア方法と対処法をまとめたので、ぜひ実践してみて下さいね。

脂漏性湿疹のケア方法
•お風呂に入る前にベビーオイルでケアし、かさぶたを取り除く
•低刺激の石鹸やボディソープを使う
•皮脂や汚れをガーゼでしっかりふき取る
•保湿クリームなどで保湿を行う
脂漏性湿疹は皮脂をきれいに取り除いてあげることが大切です。その際は低刺激の石鹸などを使いましょう。

脂漏性と聞くとクリームやオイルなどは逆に塗らないほうがいいのでは?と思うかもしれませんが、それは逆です。乾燥するとさらに湿疹が悪化するので必ず保湿を行いましょう。

対処方法
脂漏性湿疹は汗をかくことで起こるので、赤ちゃんがいる室内を涼しく快適な温度に保つようにしましょう。

冷暖房は、冷えすぎず暑すぎずない温度に常に調整していきましょう。

乾燥性湿疹のケア方法
•低刺激の石鹸やボディソープを使う
•保湿クリームやオイルで保湿を行う
乾燥性湿疹の場合、肌への刺激を極力減らしてあげるようにしましょう。低刺激の石鹸を泡立て、優しく包み込むように洗ってあげましょう。

乾燥しているので、クリームなどできちんと保湿してケアしてあげるのが大切です。

乾燥が酷くなると赤みが増してくるので心配な場合は、病院を受診して保湿剤などを処方してもらいましょう。


対処法
乾燥性湿疹は部屋の温度が、冷えると症状が悪化する場合があります。

部屋の温度が冷えすぎないよう、冬などは暖房で室内の温度を調整しましょう。また湿度も肌に影響を与えるので、室内が乾燥しすぎないように加湿器などを使うようにしましょう。

アトピー性皮膚炎のケア方法
•シャワーやお風呂に入れ、肌を清潔にする
•お風呂は熱過ぎない温度にする
•病院などでもらった保湿剤や薬を塗る
アトピー性皮膚炎は、体温が上昇すると痒みを増す傾向にあります。また、アトピーは乾燥が激しく皮などが向けて痒みが増すので、保湿を心がけましょう。

医師から薬などが出ている場合は、処方通りに薬を使い保湿ケアをしてあげましょう。

対処法
アトピー性皮膚炎は痒みが強いので、引っ掻いてしまいます。赤ちゃんの爪を短く切り、ミトンなどで覆ってあげるといいでしょう。

さらに、アレルギー症状の原因を知ることが大切なので病院などに行きアレルギーの原因が何かを知っておきましょう。

乳児湿疹の原因は母乳にもあるって本当?
母乳育児の場合、ママの食事はダイレクトに赤ちゃんに伝わっていきます。

もちろん、全てが影響するわけではないのですが、赤ちゃんが健康に成長するためにはママがバランスの良い食事を心がけることが大切になってきます。

食事バランスの他に、注意するポイント
•脂質の多いものを食べ過ぎない
•お菓子や、ジュースなど糖分の多い食品は食べる量を控える
•野菜など、ミネラルやビタミンを含む食材を積極的に食事に取り入れる
糖分や脂質が多いと、母乳が作られる乳腺に詰まりが起きたりすることが多く母乳の質を下げることがあります。

またその糖分や脂質を赤ちゃんがそのまま摂取することになるので脂漏性湿疹の原因になることも。

脂質や糖分の採り過ぎには十分に注意しましょう。

赤ちゃんの肌を考え、健康的な生活を心がけましょう
今回お話したように、赤ちゃんの湿疹の原因は様々です。ただ、湿疹の特長や種類を事前に知っておくことで湿疹が悪化する前に対処することができますね。

赤ちゃんの肌や、ママの体のことも考え母乳育児の間はなるべく健康的な生活を送るように心がけストレスなどをためないようリラックスして過ごせるといいですね。



引用元:
赤ちゃんの乳児湿疹は母乳 が影響している?顔にできる湿疹の原因とは?(mamari)